先輩達の豹変 摂食障害の私 体験記⑩
往復3時間かけて通っていた会社にも、だんだん慣れて来たが、クセの強い先輩にはなかなか慣れなかった。
私達後輩には、厳しくガミガミ言ってくる先輩。
気に入ってる男性には、ネコみたいに豹変してあれこれ話しかける。
それを仕事中私達がいる目の前でやるから凄い!
相手が迷惑な態度を見せてもお構い無し。
それでもめげずにアピールしていた先輩は、いつしか矛先を別のターゲットに向けていた。そしてあっという間に付き合い出し、寿退社していった。
退社してからも会社には、あのクルクルパーマの甲高い声の電話がたまにかかってくる。
「あ、お久しぶりです~。うちの人います~?」
「○○先輩お久しぶりです!お元気ですか?」
「少々お待ち下さ~い。」
もう、あの頃は携帯もだいぶ普及していたはずだ。
ため息が出る。
もう1人の先輩は、朝の機嫌が超悪い。
低血圧ですか?
でも、それはあなた自身の問題で私は関係ないです。
朝、いつも会社のトイレで会ってしまうのだが、挨拶しても 「え?」聞こえてないのか?くらいの返事で顔もこちらを一切見ず、笑顔もない。
私、「今超機嫌悪いから、話しかけないで」オーラを出しまくる。
いやいや、挨拶しなかったら余計機嫌悪くなりますよね?
しかし、自分の先輩や上司には手のひらを返す態度で、こちらがビックリしてしまう。
「○○先輩って素敵ですよね~。」
「え?もう仕事終わったんですか?流石ですね!」
流石ですね!って、あんたは上司か?
そのあからさまな態度で、私達後輩との関係なんか良くなるわけがない。
人によって態度を変える、中学生レベルの女性は案外大人になっても沢山居る。
残念だが、自分の評価を自分自身が下げてるのに全く気が付いてない。
当時は、ただの憎らしい先輩としか思ってなかったけど、その先輩も劣等感の塊で、自分自身に何らかの問題があったのではないかと今では思える。
摂食障害の渦中に居た私は、かなりストレスを溜め込んでいた。
つづく