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イルカ神社そしてニワトリ🐔
桜の咲く季節の前に、所用で八木駅に行った時のことです。
どうしてもここで行くべきは、入鹿神社。
奈良県橿原市小綱町にある入鹿神社は、八木駅から徒歩10分程度です。
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橿原飛鳥地域は入鹿公と、尊称で呼ばれることが多いです。
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蘇我逆賊説が通説となっているので、神社名を「小綱神社」に改めるように政府から圧力がかかるも、誇りで跳ね返した地元住民。
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入鹿神社、面積は広くありませんが、地元で大切に守られていることが伝わる場所です。
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「首から上の病に霊験あらたか」
入鹿が頭脳明晰だから学業成就の神様、というのはわかります。しかし、
「首から上」というのは、入鹿が645年に中大兄皇子&中臣鎌足連合に飛鳥板蓋宮で首をはねられたからという理由。
私はこれはさすがに理由になっていないと思います(汗)。
また、明日香村の入鹿の首塚ほか、首が飛んできた伝説のある土地がいくつかありますが、入鹿神社にその伝承はないようです。
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応神天皇。
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蘇我稲目は関係ある?ない?
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あとから勧請されたのでしょうか。
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先ほどまでのお名前プレートがない!!
ご神体は素戔嗚尊と入鹿公の二体らしい・・・
をを、この二体ですか・・・
これはちょっと、興味深いことですね。
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そして、入鹿公をお参りしたら是非こちらも!!
八木駅と入鹿神社をつなぐ、道なりにあります。
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この消火器の隣に、このエリアのガイドフライヤーがあるのですが、なかなかにハイレベルで興味深いことが書いてあります。
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地域の信仰対象があります。
消火器隣で入手したフライヤーにあったいくつかを紹介させていただきましょう。
・入鹿公は鶏鳴を合図に首をはねられたので、小綱では鶏を飼わない。
・小綱の人は談山神社(中臣鎌足のとこ)に参ると腹痛が起こる。
・小綱地域と小原地域(中臣鎌足のとこ)は縁組しない。
↑基本的に「昔は、~でした。」というふうです。
・周辺は蘇我氏に縁のある地名がいくつもある。例えば小綱の隣は曾我町で、蘇我馬子が創建した宗我都比古神社がある。
↑これは地図を見たらわかりますね。
そして私、かなり気になったのは、鶏。
石上神宮(饒速日、物部系)とか、いくつかの神社は放し飼いにしいたり、常世長鳴鳥(とこよながなきのとり)とかいって有難がられていることも多いです。
長鳴鳥は天照大神を天岩戸から呼び出そうとしたときに象徴的に登場。一方、素戔嗚は天岩戸引きこもり事件の原因。となれば素戔嗚信仰系のところでは鶏は神獣はおろか、ブロイラーにすらなれない?
私自身は、天照信仰が強い地域出身。だからでしょうか、地元の神社はけっこう鶏がおりました。もちろん放し飼い。近所でも飼ってるお家がありました。(孔雀を飼ってる家もありました・・・)そういえば鶏、けっこう飛ぶわ🐔と思い出しながら八木🐐駅へ戻ったのでした。