【読書ノート】『コスモス畑を横切って』(『ギフト』より)
『コスモス畑を横切って』(『ギフト』より)
原田マハ著
主人公・「私」には、かつて、さやかという親友がいた。同じ人を好きになり、彼は「私」を選んでくれた。そして、さやかは、離れていった。
そんなさやかから、結婚パーティーの招待状が届いた。
風のような物語。
キーワードを挙げてみる。
①コスモス
コスモスは宇宙を意味する言葉。宇宙の秩序や法則、無限の可能性を象徴する。コスモスはひとの存在の意味を探求するきっかけとなる。
また、コスモスは美と調和を象徴する花でもある。その美しさは、自然の摂理やバランスを表現している。コスモスは美の本質や美学の探求を促す。
コスモスは一期一会の思想を象徴する。一期一会とは、一度の出会いや経験は一度きりであり、それを大切にするという考え方。コスモスは一期一会のように、季節的な咲き方や短い花の寿命を持っている。したがって、コスモスは過ぎ去りゆく時間や一瞬の喜びを意識させる。人生の儚さや瞬間の大切さを考えさせられる。
②コスモス畑を横切る
移動や変化を象徴する。畑を横切ることは、新たな場所や環境への移動を意味し、それによって新たな経験や気づきを得ることができる。
コスモスは秋に咲く花であり、季節の変化や移行期を象徴する。コスモス畑を横切ることは、変化の中で自分自身を見つめ直し、新たなスタートやチャレンジを意味する。
物語の主題は何か?
出逢いには必ず別れがある。それでも、ひとつひとつの出逢いは、神様の計画が背後にあるはずで、無駄な出逢いは無いということだと思った。
人との出逢いって、基本は与えられるものなので、その時そのときの出逢いを大切ににすることが大事なことなのだと思わされた。
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