『丸の内魔法少女ミラクリーナ』
『丸の内魔法少女ミラクリーナ』take 2
村田沙耶香著
ミラとは、くじら座の胸に輝く星で「不思議なもの」という意味かある。その名の通りこの星は、膨張と収縮を繰り返す不安定な状態にあり、膨張すると星の温度が下がって暗くなり、収縮すると温度が上がって明るくなる。
クリーナの意味は、掃除人
不思議で不安定な掃除人ってことかな?
主人公の茅ヶ崎リナは36歳のOLなのだけど、幼少期のころから、魔法少女ミラクリーナに変身して、困っている人たちを助けるという使命を感じて、生きてきていた。大人になった今も、心の中で、魔法少女ミラクリーナとして、日々の業務にあたり、困っている同僚や先輩、後輩を笑顔で助ける人間なのだ。
いろいろあって、正志という名の正義の味方が誕生する。魔法少女ミラクリーナは、正志との正義の味方活動に疲れ果て、その仮面をとってしまう。すると、素の人間、茅ヶ崎リナは、あまりにも、自己中心的な、愛想のない人間であるということがわかる。
その後、正志の表面的な「正義」に対して、茅ヶ崎リナは、疑問をもち、再び、魔法少女ミラクリーナとして立ち上がり、平和を取り戻すという話。
ひとは、それぞれ何らかの仮面を着けて生きているものだなあとは、思う。カッコ良いと思われたいとか、優しいと思われたいとか、モテたいとか、、正義の味方を演じる人もいる。
一方で、正義って何だ?って言う問いかけでもあるのかなあとも思った。
詰まるところ、戦争なんて、国同士の正義感のぶつかり合いなわけだし。
正義と悪は表裏一体だったりする。一方にとっての正義は、相手にとっては悪になる。だから、正義って結構危ういものなんだろう。
アイフルのCMではないけど、そこに「愛」がなければ、意味がない。
よく似た話は、まさにキリスト教の聖書の話にある。
ユダヤ人たちは、いまも、裏社会を制しているといわれているのだけど、非常に優秀な民族で、聖書の教えをよく守る。法律のように聖書に書かれていることを守る。それは、厳格なので、厳しい正義なのだと思う。
キリスト教は、愛を紐解いて、正義に苦しむ人々を解放したのだという話に合い通じるものを感じたのだけど、どうなのだろう?
本書に戻ると、神様から与えられている役割を演じているものなんだという話かなあと感じた。
村田沙耶香の世界観を味わえる物語ではある。
とりあえず、この物語は、設定はともかく、比較的ソフトな物語だなあと思った。
上記のレビューをChatAI に教え込んで、『丸の内魔法少女ミラクリーナ』を映画化する場合、キャストは誰が良いか?また、物語にふさわしい主題歌は何か?聞いてみた。
『キャストについては、茅ヶ崎リナ役に松本穂香や新木優子、正志役に窪田正孝や山崎賢人などが候補に挙がるかもしれません。
主題歌:「未来へ」by Kiroro (メッセージ性があり、前向きな歌詞が物語にふさわしい)。または、Perfume「ポリリズム」(魔法少女らしい明るさと独自のリズムがマッチする)。』