【読書ノート】『夜明けのすべて』
『夜明けのすべて』
瀬尾まいこ著
PMSで苦しむ美紗とパニック障害の山添の二人が、アットホームな町工場という職場で出会い、お互いを思いやりながら、少しずつ回復していくという物語。
何とも、良い人しかいなくて、非常に暖かい物語。
昔、お局さんみたいなおっかない女性が、派遣の人でいたのだけど、その人は、いま、思えばPMSだったのだろうなあみたいなことを考えながら読んだ。
知人で、パニック障害を患っていたひとがいたけど、、私と一緒の時はほとんど症状が出なかったからあまりわからなかったのだけどね。ストレスだったのか、数年治療していたという話を聞いていたけど、どうなったのだろうか、、などなどなど、案外身近なテーマなのだと思ったりした。
物語の主題は何か?
どんなひとにでも、何らかの問題というか、悩みみたいなものがあるわけで、その課題を通して、それぞれの個性が磨かれていくものなのかもしれないと思った。
ひとは不完全なものだから、神様に祈って、足りないところを補う誰かに出会うものなのだろうなあと改めて思わされた。
平和で安心して読んでいることができる数少ない物語だなあと思った。
映画もいつか見ようと思った。