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【読書ノート】『使者の心得』(『ツナグ』より)
『使者の心得』(『ツナグ』より)
辻村深月著
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5篇からなる短編集の最終章。
それまでの4篇をツナグ(使者)の立場から見る。
また、主人公(歩美)の生い立ちやツナグ(使者)とは何なのか、語られる。
物語の主題は何か?
ひととの出逢いというのは、奇跡的なことなのだなあと改めて思わされた。人生で、何人ものひとに出会うのだけど、おそらく、すべての出会いは、必然なのではないか?その希少な出逢いに気づくことが出来たからどうかということが、大事なことなのだろうと理解した。
自分は、どうだろう、自分が死んだ後、会いたいと思ってくれるようなひとが、いるだろうか?と考えると、なんとも心細いものだなあと思ったりした。