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【読書ノート】『イナセ一戸建て』(『ヤイトスエッド』より)

『イナセ一戸建て』(『ヤイトスエッド』より)
吉村萬壱著


主人公(私)は、作家志望の公務員受験浪人。イナセ一戸建てに新しいテナントが入居した。そのテナントは、知る人ぞ知る作家・坂下建郎といって、「私」が、長い間憧れていた作家だった。


物語に出てくる登場人物はいずれも変態。

「私」は、実家の近くの親戚が所有するアパートに住んでいて、食事は親のもとに帰ってとったりする。「私」には、ブサイクな彼女がいるのだけど、そんな彼女が、32歳の男性と浮気していることを知り、大いに嫉妬して、彼女が、坂下建郎に犯される姿を妄想する。

かなり、訳のわからない物語なのだけどね。

物語の主題は何か?
ひとの理性を一皮剥けば、これが人間の真の姿のかもしれない。

愛されることをひたすら望まれる世界で、大切なことは、ひとを愛することなのだと理解した。

親からの愛情不足ってことかなあなどと思ったりした。

本書はかなり、下品な表現が含まれているので、気持ち悪くなる人もいるかもしれないです。

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