【書評】『百年の孤独』を読んだ感想を一言で述べると・・・
ロッシーです。
以前、ガルシア・マルケスの『百年の孤独』を読んだら記事を書くと約束していたのですが、やっと読了しました。
で、書評を書こうと思ったのですけど、何を書けば良いのやら(笑)。
いや・・・なんというか・・・その・・・歯切れが悪くてすみません。この読後感はなかなか言語化できないんですよね。
「面白かったの?」
と聞かれたら、確かに面白いんです。ただ、単純に「面白い!」と言えるような分かりやすい面白さではないんですよね。
ストーリー的には、ブエンディア家一族に起きる出来事を凝縮して淡々と記述しているので、登場人物の内面については「ダシール・ハメットかよ!」というくらい描写がありません。
よくいわれる「マジックリアリズム」という手法については、なるほどと思いましたが、それが滅茶苦茶面白いのか?というと、そこまででもないような微妙な感じです。
「じゃあ、読みやすいの?」
と聞かれたら、決して読みやすいわけではないです。文庫だとページにギッチリ文字が埋め尽くされていて、実質文庫2冊くらいのボリュームだと思います。
そして何よりも登場人物の名前がかぶりまくっているので、
「え、このアウレリャノってどのアウレリャノ?」
「ん?ホセ・アルカディオってどっちのほう?」
みたいになり、文庫の最初に記載している「家系図」を何度も行ったり来たりする必要がありした。家系図なかったら完全にロストしていましたね。
私は最後まで読めましたが、確かにこれは途中で撤退する人も多いだろうなと思います。
正直いって、読み終わったときには「面白かった!」よりも「やっと読んだ~」という感じでした。読まれた方、分かりますかね?この感じ(笑)。
でも、うまく言語化できないのですが、なんだか魅力があるんですよ。
そして、不思議なことに、なんだかまたすぐに2回目を読みたくなってきたので今再読中なわけです。
なんなんでしょうね。滅茶苦茶面白かった!というわけでもないのですが、もう一度読みたくなるというのは。自分でも不思議です。
おそらく、一度読んだだけでは消化しきれない小説だということなのでしょうね。もう一度読めば、少しは言語化できるのかもしれません。
まあ要するに、この小説を一言で述べよと言われたら、
「一言ではいえない小説です」
ということになります(笑)。
あ、ひとつだけ言えるとすれば、文庫のカバーデザインが非常に美しいということですね。
ジャケ買い?しても良いレベルだと思います。
って、全然小説の中身の書評になっていませんね(笑)。
とにかく、まだ読んでいない方は一度は読んでみてほしいですね。
いままで体験したことのない読書体験ができると思いますよ。
最後までお読みいただきありがとうございます。
Thank you for reading!