【書評】再びショーペンハウアー『読書について』を読む。それでも読書はやめられません!
ロッシーです。
以前も書評を書いたショーペンハウアーの『読書について』。
読書好きなら一度は読んだことがあるのではと思います。
以前書評を書いたのですが、また書評を書いてしまいました。
そもそも、この本を読む人は、けっこうな読書家なんだろうなと思います。
本を読まない人は、こういう本を手に取らないでしょうしね。
私は活字中毒なので、何か読んでいないと落ち着かないタイプなのですが、
「読書ばっかりしてたら良くないよな~」
とふと思うときがあります。
そういうとき、自分がそう思ったことに対して「その通り!」と背中を押してくれる本として手に取ってしまうのがこの『読書について』なのです。
この本を読むと、
「そうだそうだ、自分で考えることをしないといけない。読書ばかりしていたらダメだ。」
といっときは思います。
でも、いっときです。
ちょっとたつと、結局また読書生活に戻ります。
その繰り返しです。
「これって何かに似ているな~」
と思ったら、まさにダイエットがそれですね。
食べすぎはいけないと思いつつ、結局やめられないでまた食べてしまう。
食べすぎは体に良くないであれば、読書のしすぎは精神に良くないのでしょうか。
読書が「毒書」になってしまうのでしょうか?
読書を全然しなかった自分と、今の自分とを比べることができないのでなんともいえませんが、私は読書をしてきたこれまでの人生を後悔はしていません!
いずれにしても、ダイエットだろうと読書だろうと、「良くないことと分かっていても、それがやめられないほど好きな人もいる」ということです。
ハウアー先生がおっしゃるとおり、読書をしすぎると様々な弊害があるのだろうとは思います。
また、「自分の頭で考える」ことが、沢山の本を読むことよりも、もっと大事なことである、という意見にも大賛成です。
でも、それでもやはり、なんだかんだいっても、「自分の頭で考える」ことよりも、「読書は楽しい!」のです。
ダイエットだって同じです。健康な身体づくりが大事なことくらい誰だってわかっています。でも、食べることの快楽のほうが、それを上回ってしまうわけです。読書だって同じなのです。
結局のところ、本を読みたい人は何を言われたって読むものなのです。
「読書なんてしないほうがいい」という「本」を読んでしまうくらいに(笑)。
だから、読むなら読むで、徹底的に読みまくればいいのだと思うのです。
中途半端が一番良くありません。
読みまくることで、突き抜けたその先に何かがあるのかもしれないし。
そんなことを思いつつ、今日も本を手に取るのです。
最後までお読みいただきありがとうございます。
Thank you for reading!