堕天使の苦悩

あんなに期待され　優しくされたのに
あなたを　裏切ることになるとは

ぼくは傲慢で　欲と嫉妬にかられていた
あなたを　愛しすぎて
どうやら自分を　見失っていたようだ

ぼくは　あなたに　なりたかった
それ自体が　歪んだ思想だということに
気づかなかった
それこそが　ぼくの罪ですね

悲しみや　寂しさといった感情は
今はもう　思い出すことすら　ない

ただ　あなたを愛していた気持ちが
いつまでも　ぼくを捉えて離さないんだ

あなたを想う時　後悔の念が
胸を　貫くけれど
それを　悟られないように　本心を隠して
気持ちとは　ウラハラの行動をしてしまう

ぼくは　地の底に堕ちていく間も
あなたを　感じていたかった

引きちぎられた翼は　ぼくへの罰
いいよ　だって　ぼくは堕天使だから

光に溢れた場所は　眩しすぎて
帰れそうに　ありません　だけど
ぼくのことを　覚えていて欲しい

時々　あなたの前に　現れるけれど
姿や言葉使いが　変わっていても
どうか　驚かないで

最後に　これだけは言える
あなたを　一番　愛していたのは
誰よりも　愛しているのは　ぼく　だと