遠回りに見える人生も、実は最短のルートを歩んでいる
歳を重ねれば重ねるほど、今までの経験がようやく身を結んだのだと実感することが増える。今までずっと悩んでいた未来図がある日突然明確に見えてきたり、今までやってきた一見無意味だと思えたことが線と線で繋がったり、まったく関係ないと思っていた事柄が回り回って重なったり。
今までの経験は無駄じゃなかったって思える日がくる。そんな瞬間に出会えると自分の積み重ねてきた過去がなんだか報われたように感じるし、目の前がパッと明るくなって日常の出来事が輝いて見える。
でもこれはたくさん経験や挑戦を積まないとわからないことだし、年齢を重ねるほどに感じることの方が多いと思う。
人生は短くもあり長くもあるから、短期的な目線で見てたら失敗だと思えることも、長期的な目で見たら成功だと捉えられるかもしれない。
ときには目の前のことに向き合いがむしゃらになる必要もあるし、ときにはまだ見ぬ未来のことを真剣に考えないといけないこともある。
悩み事はいつまで経っても尽きないし、むしろ増えるばかり。やりたいことよりやらなきゃいけないことの方が多いし、選択ばかりの日常で「誰かわたしの人生決めてくれたら楽なのに」と思いつつ、敷かれたレールを歩くのは嫌いで矛盾だらけ。
自分からやりたいと思って始めたのに、途中で逃げ出してそんな自分にうんざりすることもあれば、夢に向かって進んだ道で周りと比べて落ち込み、自分に自信をなくすこともある。
好奇心だけは一丁前でいろんな仕事をやってみたり、いろんな場所に行って経験を積んでみたり、飽き性で長続きがしなくて転職を繰り返したり。コミュニケーション下手でなかなか人の輪に溶け込めず、自分はダメな人間だと思い込んだり。
誰かを傷つけて傷つけられて、誰かに優しくされて優しくしたり、悩んだりもがいたり、うまくいくことよりもうまくいかないことの方が多いけど。
自分がやってきたことは何一つ無駄なことなんてなくて、回り回っていつか今までの選択が繋がって、目指すべき道が切り拓けるはず。あとはそれに気づけるかどうか。
人生は遠回りに見えるけど、実は最短ルートを走ってる。ふとそんなことを思った。自分のこれまでの選択がいつか花開くと信じて、今日も歩んでいきたい。