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2023年美術鑑賞記録

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2023年に見た美術展色々
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#おでかけ

【重文作家は茨城から続々と】日本の近代美術と茨城の作家たち 春から夏へ 茨城県近代美術館 常設展

【重文作家は茨城から続々と】日本の近代美術と茨城の作家たち 春から夏へ 茨城県近代美術館 常設展

企画展も勿論楽しみだが、最近の楽しみは各館の所蔵品、コレクションである。
さて、「近代美術館」と冠がついている訳だがどんな作品があるか?!と見始めたらお宝が凄いじゃないですか。

簡単に説明するなら、茨城県版「重要文化財の秘密」展だ。

中村彝、小出楢重、横山大観、川合玉堂、菱田春草…などなど。
ただ、すごい人たち集めてます、ではなく茨城県にゆかりある人物や題材というコレクションの方向性がしっかり

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【読後の爽快感】いのくまさん 茨城県近代美術館

【読後の爽快感】いのくまさん 茨城県近代美術館

近隣の美術館で時々展示される猪熊弦一郎氏の作品を見かけては、ああ、まとめて見てみたいなと思っていたのでは今回の展示は大変楽しみだった。

猪熊弦一郎の個展、ではあるが、谷川俊太郎の著書「いのくまさん」という絵本に沿った展示である。
沿ってはいるが、子供にも、大人にも猪熊弦一郎の画業がしっかり伝わる内容はとても良い。さすが、本として編集された内容というのは展覧会に組み立てても通用するものもあるのだな

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【リアルの境目】上田薫展 誰も見たことのないリアル 高松市美術館開館35周年記念特別展 美術をめぐる旅1

【リアルの境目】上田薫展 誰も見たことのないリアル 高松市美術館開館35周年記念特別展 美術をめぐる旅1

スーパーリアリズムの第一人者、上田薫氏の個展が高松市美術館で開催されている。

【ことの発端】

先日、東京国立近代美術館のコレクション展で、上田氏の「スプーンに水飴」が展示されていたのだ。
何分でも見ていられると思った。
その時「高松市美術館で個展やるんだよなぁ…高松かぁ…遠いなぁ他に見どころ…高松まで行くならば直島もね…あ、イサムノグチ庭園美術館あるじゃない!」
と、妄想が進む。

【旅の始ま

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【2億で20億に勝る】物語る―記録、ストーリー、歴史 高松市美術館コレクション展 美術をめぐる旅2

【2億で20億に勝る】物語る―記録、ストーリー、歴史 高松市美術館コレクション展 美術をめぐる旅2

高松市美術館コレクション展 物語る―記録、ストーリー、歴史

「ものがたる」というタイトルのコレクション展は以前名古屋市美術館でも行われていた。
なんの偶然か今回の高松のコレクション展も「物語る」。

コレクション展示室の大きさは、さいたま近代美術館ぐらいだろうか。
写真撮影は禁止なため、写真はない。

展示点数は多くないが、森村泰昌、やなぎみわ、鴻池朋子などなど。
やなぎみわの作品展示を美術館で

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【憧れの黄色いかぼちゃ】ベネッセハウス ミュージアム 美術をめぐる旅3

【憧れの黄色いかぼちゃ】ベネッセハウス ミュージアム 美術をめぐる旅3

2泊3日の旅の日程の2日目。
高松港から直島へ向かう。
2023年7月21日金曜日、快晴。

(一日目は高松市内を観光していた)

【セブンのおにぎりでうろたえる】

船内でセブンイレブンのおにぎりを食べたのだが、これが衝撃。
普通の鮭おにぎりを買ったはずなのに、巻かれていた海苔が味のりだった。
え?なぜ味のり?どうやら関東と関西で仕様が違うらしい。
私の知ってるセブンのおにぎりじゃない。。。

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