フィール・ライク・ア・ナチュラル・ウーマン
姉さんの友人がステージに立って歌うのを、私は聴きに来ていた。
日曜日の昼間、あまり大きくもない市民会館。家からバスで30分くらいの距離。おじいちゃんやおばあちゃんが数多くを占める、小さなホールで。
私が姉さんとその場所についたのは、開演ぎりぎりの時間だったというのに、二人してゆったりとした足取りで入口に向かっていたところを、ブロンド髪の女性に声を掛けられる。
姉さんの友人は私たち姉妹のほかにも沢山の人を招待したようで、道中で彼女の知り合いに遭遇しては英語で沢山挨拶された。(彼