夢と裏切りと
7年近く私が片想いしている人とセックスする夢を見た。
ある夜の日、私は友人と外を歩いている。一通り話したあとに私は友人と別れ、暗い夜道を少し歩く。すると道の先に私の好きな人が立っていた。聞くと、私のことを待っていたらしい。私と好きな人は、適当なことを喋りながら夜道を一緒に歩いていく。私が何かを言う。すると好きな人は私の肩を抱き寄せて、急に早歩きになる。急に場面が変わって、何だかよくわからない部屋。ホテルとかではなく、一軒家にありそうな部屋。私はベッドの前に立っていて、好きな人が私の肩を抱き寄せたまま、一緒にベッドにダイブした。ねっとりとしたキスをしながら服を脱がされていく。部屋中にデヴィッド・ボウイのLet's Danceが流れていた。
ああ、あと少しで…というところで目が覚めた。部屋の窓の外から、おじさんたちが喧嘩する声が聞こえた。
「この野郎。何で現実じゃないんだよ」と思わず言ってしまった。
夢に出てきた好きな人は、無自覚だった期間も含め7年近く私が片想いしている。相手が同性であることや、好きな人の複雑な事情を聞いたことから、想いは伝えないままである。正直望みのある恋ではないと思っている。そう頭で理解しているはずなのに、こんなムフフでキマった夢を見てしまうほどに相手に恋焦がれている。(ちなみに、これが私の初恋である。)
夢にまた出てこないかなぁ。というか、正夢にならないかなあ。そんな下心にまみれた思考に耽るたびに、友人として私を信頼してくれているあの人を裏切っているような感覚になってしまう。でもあの夢はすっごくよかったし…。
望みのない恋をした時、人はどうやって気持ちに折り合いをつけるのだろう。