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燃えつきるよ

心が死んでしまいそうな思いでなんとか定時を迎えて、職場の人たちにそんな自分の様子がバレないように逃げるように職場を後にして、走って電車に飛び乗る。最近は毎日そんな感じだ。

生きている心地がしない。原因のわからないストレスでほぼ泣きじゃくりながら帰る。

最寄りに着くと夫にLINE通話を繋ぐ。ようやく点滴でも打てたように私は生き始める。

夫に甘えてるなと思う。
今夜なんて、私は散々「お腹すいたなぁ」と連呼しながら通話して帰ってきたのに、私はふとメイクを落とすだけでなくシャワーを浴び始めた。椅子にでも座ってしまったら眠ってしまいそうだったから。夫がご飯を温めて待っていてくれていたのに、だ。

大切な人の気持ちを何も考えられないくらい疲弊していると感じる。ひたすらにごめんねと言う。

こんなに暖かいのに寒い。

小さな小さなスピーカーでポップしなないでの「エレクトリック修羅」をエンドレス再生し、好きな香りのキャンドルを焚いて、四物湯を飲んで、温かい紅茶を飲んで、日記を開いて、頭に思い浮かぶ言葉を筆ペンで書き留めていく。

冷えた足、悔しさ、繊細さ、涙、幸せの感受、小さな幸せと手っ取り早い快楽、ストレス、存在したい

脈絡なんてない、私の頭の中でしか繋がっていない。ただ、並べてみると寂しいなと思う。そして、もうちょっと良い筆記具がほしいなとか思う。

お気に入りのキャンドルももう今にも燃えつきそう。チラチラと揺れている。

私も揺れてばかりいる。
先に燃えつきるのはキャンドルか、私…

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瑠璃
あなたのこと忘れない