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カインズ、東急ハンズ買収に見る業界の現状

今回は小売業(ホームセンター業界について)について取り上げたいと思います♪

こんにちは、佐々木正人です。
是非、最後まで読んで持って帰って下さい!!
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さて、新型コロナウイルス感染拡大から約2年が経ちました。
更に「まん延防止等重点措置」を適用中の31都道府県のうち、北海道や東京、大阪など18都道府県について21日まで再延長する事になったようで、まだまだ、自由に飲食や行楽地に出掛けるのは難しく、自粛生活は続きそうです。

コロナによって多く使われるようになったワード
「巣ごもり」で追い風の業界とは?

小売業では明暗が分かれていますが、今回はホームセンターの状況や、昨今発表されたカインズが東急ハンズを買収した件にもフォーカスしていきたいと思います。

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(1)  小売業界の現状

出典:経済産業省経済分析室ニュースより

上の図は、商業販売額の概要図です。
小売業について業態別に見ると、スーパー、家電大型専門店、ドラッグストア、ホームセンターでは前年より販売額が増加し、百貨店、コンビニエンスストアでは減少しました。

振り返ると、1回目の緊急事態宣言下では繁華街から人が消えて、数少ない楽しみは近所のスーパー、コンビニ、ドラッグストアへの買い出しや、本格的な自宅の清掃や、修理などでホームセンターに行く機会も多かったです。そんな需要で、大きく売り上げを伸ばしているのは必然ですよね。

出典:経済産業省経済分析室ニュースより

こちらも経済産業省の分析ですが、ホームセンターは、2017年から3年連続で販売額前年比がマイナスでしたが、2020年はコロナ禍による在宅需要で「DIY用具・素材」や「家庭用品・日用品」、「園芸・エクステリア」など多くの品目が前年比で増加となり、販売額全体は6.8%と4年ぶりに大幅な増加。月次でみても、1月と前年の販売が好調だった9月を除いて前年同月比はプラスで推移しています。

(2)東急ハンズがカインズホームの傘下に入った理由は?

そんな好調なホームセンター業界で2021年12月に入り、大きなニュースが入ってきました。日曜用品専門店として草分け的な存在でもあった、東急ハンズがM&Aでホームセンター大手、カインズホームの傘下に入る事が発表されました。

東急ハンズと言えば、1976年に創業し、東京・新宿や渋谷など都市部を中心に国内外で86店舗を展開していて、工具、文具やパーティー用品など幅広い商品を扱い、若者を中心に流行しましたよね。

今でも百貨店のテナントに入っているなど、業績も好調なのかと思いましたが、インターネット通販の普及やコロナ禍による営業時間の短縮などが響き、2021年3月期連結決算の最終利益は71億円の赤字に陥りました。

東急不動産ホールディングスは、グループの経営資源では東急ハンズの価値向上は難しいと判断し、売却を決めたという事です。

一方でカインズは、1989年創業、年商4,854億円、225店舗(2022年2月末現在)ベイシアグループの中核企業で、主に郊外型ロードサイドに大型店を構えています。

(3)買収による両社のメリットは?

では、買収による両社のメリットはなんでしょう?

①     SPA機能(オリジナル商品開発力)の活用
②     カインズが有するデジタル基盤の活用
③     物流仕入れ機能の効率化
④     DIY文化共創プロモーションの4つの領域で協業

参考:ダイヤモンドチェーンストアより

また、カインズは、地方や郊外の店舗に強みを持ち、東急ハンズは都市部の主要駅前などが多いです。立地の重複は少なく、相乗効果が見込めると思われます。

カインズ高家社長は、「(今回の買収は)東急ハンズを”われわれ(カインズ)の店舗”にするためのものではない」と繰り返し強調。

2社のオリジナル商品を相互の店舗で展開するといった取り組みは検討するものの、「いちばんやってはいけないのは、中途半端な”ミックス”によってカインズと東急ハンズの尖っていた部分が丸くなること。そうならないようにお互いにいろんな議論を進めていきたい」(高家社長)としています。

東急不動産ホールディングスは取締役会で、連結子会社である東急ハンズの発行済み株式すべてと、東急ハンズに対して有する貸付債権をカインズに譲渡することを決議した。これを受け、カインズと株式譲渡契約を結んでいます。譲渡予定日は2022年3月31日、売却額は非公表としています。

引用:財経新聞より

(4)まとめ

東急ハンズと言えば、渋谷本店をはじめ、大手百貨店にテナントで入るなど、都心を中心にした店舗展開。カインズは郊外を中心にしており、都心部での展開は大きなメリットがあると思われます。

では、慣れ親しんだ東急ハンズという名称は消滅してしまうのでしょうか?

当面は、東急ハンズの名称のまま、営業を続けるとの事ですが、東急不動産グループが、撤退してしまえば、東急を名乗るのも違和感があるので、ある時期には名称も変わってしまうのでしょうね。

2021年度は、カインズ、東急ハンズだけではなく、ホームセンター業界において、M&Aや統合が多く行われて来ました。
今後も再編が加速する可能性もあり注目されるところです。
参考:業界動向サーチcomホームセンター業界の再編・M&A一覧

本日の内容は以上になります。
次回もお楽しみにでは

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