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東海地区における与信管理・債権保証のポイント
今回は当社の営業拠点もある「東海地区における与信管理・債権保証のポイント」と題して話したいと思います。
こんにちは、佐々木正人です!
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東海地区における与信管理・債権保証のポイント
これまでに様々な業界の与信管理や債権保証など話してきました。
業界毎の違いもありますが、地域によっても違いがあるんです。
昨年の今頃は、新型コロナウィルスの感染拡大の影響を受け、倒産が増加するのではないか❓ と多くの方が思っていたのではないでしょうか。
実際は、持続化給付金の支給など、金融支援によって倒産を回避できた企業も多く、予想より倒産が少ないなと感じる方も多いのではないでしょうか❓
しかしながら、金融支援にも限界があることから、この1年は倒産を回避できた企業も業績回復の見通しが立たなければ、これから資金繰りに窮する企業が出てくることは予想されます。
実際、リスクモンスター株式会社が付与している格付変遷を見ても、この1年間で格上げしている企業数より格下げされている企業が倍以上あります。
●RM格付けの定義
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●格付変遷分析(1年前比較)
過去1年間で格付が変更された企業について集計
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上記表は全国版ですが、地域毎の集計も大きく違いはなく、どの地域でも厳しい状況というのは変わりません。☝の表の見方は、縦軸が2020年3月時点の格付毎の件数です。横軸が2021年3月時点の件数です。
例えば、2020年3月にA格(支払い能力が高い優良企業)が2021年3月にF格(倒産確率の高い企業)に大幅に降格した企業が27社も存在します。
ただ、倒産の実績を見てみると違いがあります。
東海地区(愛知・岐阜・三重・静岡)は自動車産業を中心に製造業が多く、それに紐づく取引先も多いことから、自動車産業の業績に連動した形で倒産の状況も変わってきます。
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今回の新型コロナウィルス感染拡大の状況下で、当初はもちろん影響を受けましたが、その後早期に業績回復した結果、取引先も業績回復により危機を脱しています。
全国的に見ても生存企業に対する倒産企業の割合は、首都圏に次いで東海地区は低い状況です。
首都圏は東京が突出して企業数が多く、かつ、IT関連等が新型コロナウィルスの影響が低かった企業が多いことを考えると、製造業など従来からの業態が多い地方において倒産確率が最も低かったと言えます。
●リスクモンスター倒産確率集計(2020年度)
また、与信管理についても地域性が表れているところがあります。
まず「与信管理」と言うと“売り先に対する債権管理”が一番最初に思い浮かぶと思います。
もちろん、その通りなのですが、東海地区においては“仕入調達先に対して与信管理”をされている企業が多いように感じられます。
これは、売り先は大手自動車メーカーやその関連大手部品メーカーで債権回収に対するリスクは小さい一方、その大手へ納める部品の加工や下請けを行う仕入調達先は中小零細も多く、そこが倒産してしまうと物が入ってこなくなり、結果として大手自動車メーカーやその関連大手部品メーカーに対し供給責任(損害賠償)が発生するリスクが考えられるためです。
そういった点から、他の地域と比較しても、仕入・調達先の管理という観点で与信管理に取り組んでいる企業が多くなります。
債権保証についても、地域の特性が出ており、基本的にはリスクの高い先とは取引しない(保証が必要な先とは取引しない)ことから、債権保証の利用は少ないです。
利用する場合は、保証できる範囲(保証枠内)で取引をするなど、極力リスクを回避するための保証利用が多いのも東海地区の特性かと思います。
一言で与信管理といっても業界や地域など運用のやり方の違いが見えるので、学びが多いなぁと感じます。皆さんの会社の業界・地域における違いなどもお時間がある時に確認してみると業界・地域で違いがあり新しい発見ができる思います。
本日の内容は以上になります。
来年もお楽しみに!では!
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