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排除措置公表から2週間での倒産!!

 今回は反社会勢力との繋がりが引き金となった、ある企業の倒産事例も入れながら話していきたいと思います。

こんにちは、佐々木正人です
是非、最後まで読んで反社チェックの重要性を持ち帰ってください!!

「そもそも反社会的勢力って何?」という方は👇の記事をご覧ください。

暴力団排除条例も全国の各公共団体で制定されて、年々強まっています。
また、暴力団排除の対応は地域で少し異なっていることもあるんですね~。
福岡県や兵庫県は地域柄なのか非常に意識が高いのではないでしょうか。

今回の倒産企業が九州地方の為、福岡県暴力団排除条例を調べてみました。

福岡県暴力団排除条例の主な内容を抜粋

① 暴力団の排除に関する基本的施策等
②青少年の健全な育成を図るための措置
③暴力団員等に対する利益の供与の禁止等
④暴力団員等が利益の供与を受けることの禁止等
⑤不動産の譲渡等をしようとする者の講ずべき措置等
義務違反者に対する措置
⑦罰則

今回は上記の⑥である義務違反者に対する措置が与える影響についてです。
福岡県のホームページも見てみましたが、しっかりと記載がされています。
皆さんがお住いの都道府県の暴排条例は一度見てみる事をお薦めします!!

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『反社との繋がりは市場から退場する引き金になる』

以前の投稿でも記載しましたが、今回はまさしくこのケースが該当します。

実際の事例を1件ご紹介したいと思います。

株式会社九設
資本金:20,000千円 直近売上高:約50億円 負債総額:約30億円
破綻日:2021年5月10日 自己破産申請

1996年3月に設立。
掲社のホームページを見てみると、本社の大分から福岡や熊本、北九州などへ進出して順調に営業拡大をしてきた事が分かります。
仕事の内容も電気工事業から始まり、管工事業、建築工事業、水道施設工事業や直近では売電事業も始めて業容を拡大させていました。
工事実績を見ると、家電量販店やスーパー、オフィスビル、ホテル、マンション、工場等の新築に関わる給排水・空調・消火設備工事を中心に、電気設備工事や太陽光発電工事も手がけていたようです。
採用のページも正社員雇用の条件も悪くない為、大分県内に本社を置く設備工事業者ではトップクラスでは無いでしょうか。

【発生事象】
2021年4月27日、福岡県警察が北九州市、福岡県、国交省などへ、当社が「当該業者の役員等が、暴力団と『社会的に非難される関係を有していること』に該当する事実があることを確認した」と通報。
これを受けた北九州市は5月7日に、2021年5月7日から18ヶ月を経過し、かつ、暴力団又は暴力団関係者との関係がないことが明らかな状態になるまで本市公共事業などから排除すると発表した。
2021年5月10日に自己破産を申請。

参考情報(出典:北九州市

■通報内容
当該業者の役員等が、暴力団と「社会的に非難される関係を有していること」に該当する事実があることを確認した。

■排除期間
2021年5月7日から18ヶ月を経過し、かつ、暴力団又は暴力団関係者との関係がないことが明らかな状態になるまで。

暴力団排除措置にて指定された会社は大きなダメージを受けます。
指名停止措置などで公共工事受注が困難となり、民間工事においても対外的な信用失墜は免れません。
また、金融機関との取引が停止されると事業存続は、非常に難しいのは周知の通りです。
反社会的勢力との繋がりが発覚した場合は、企業規模や財務状況に関わらず、事業継続が困難になることを、改めて実感する事例でした。

排除措置公表からわずか2週間足らずで倒産です。
実際に取引をされていた企業は、かなりの損害を被ったことでしょう。
大分県では優良企業だった事を見ると、社員や家族はやるせないでしょう。

事前に情報を察知する、調査してリスクを回避する対策は非常に困難です。ただし事前に把握できる内容であれば、リスク回避は可能です!
まだ対策されていない方は是非対応しましょう。

今までもいくつか対応策は記載しておりますが、
2点、今回の事例に通じる対応策を記載します。

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■契約書条項の対策
「反社会的勢力の排除」の条項は必ず明記しましょう。
自社および先方に反社勢力との繋がりが無い事を必ず明記し、契約解除及び契約解除にかかる違約金が請求できる旨まで記載をする事を推奨します。

■インターネット検索
新規で取引が発生する際には、対象企業名および役員に対して「暴力団」「逮捕」「行政処分」など、キーワードを紐づけて検索しましょう。

検索結果は対象企業が反社勢力と関わりがあるかどうか、100%判別ができる内容ではありませんが、行政処分がされているか含めて確認をすることができると思います。

今回のケースのように定期的に警察や市区町村のHPを覗くと、調査できることもあります。(非常に難しいですが、、、)

九州地方でも特に福岡県は、暴力団排除に力を入れている印象があります。
福岡県の企業と取引がある場合は、1ヶ月に一度くらいは確認してみるというのも良いかもしれません。

これからも事例も取り入れながら発信していきたいと思います。
次回もお楽しみに!では!

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