=社会はチェーンソーを望んでいない。
自分は女神さまに
『金の斧にしますか?それとも銀の斧にしますか?』
と微笑みとともに聞かれたときに
『チェーンソーはありませんか?』
と聞きかえして女神さまにも作者のイソップにも。
その実直な欲深さにドン引きされるクズ人間だ。
そんな自分がプレゼン側にまわる日がやってきた。
元商社OLの時の引き出しをあけて使える道具を物色…。
各種リサーチ!各種ライバルの動向調査!審査員の欲のベクトル!
採用された場合の社会貢献度とコスぱetc…。
算数苦手やけど自分が商品化したいチェーンソーの素晴らしさに気がついていたのでニコラ・テスラくらいがんばった(嘘)。
プレゼンは2つのアイデアが必要で社長に直談判できるプレゼンを獲得するには社長が興味をもつ『絶対的要素~儲け~』が必要だ。
うちのハイヤーセルフがおっしゃるには『SDGs持続可能な社会づくり』『エゴの肝いり』『リサイクル』とのこと。
何のことを言ってるのかはすぐにわかった。
トップダウンで始まった本業以外の「サプリメント事業」のことね…。
最近多いよね…。
化粧品作ってる会社とか飲料作ってる会社とか殺虫剤作ってる会社とか。
いやいや。
ホントに質がいいものを販売しているのであれば、いただいたお給料で買うように圧力なんてかけられなくても興味がわきます。
他で同質のモノ買うより『持続可能な会社づくり』のために積極的に買うに決まっていますよ?クズ人間なめんな。うーん。でもなあ。
プライベートで1万円出して買ってるサプリは中に何が入っているのか把握して買っている。
そんな抜け目のない人間相手に「1500円でケミカル…。じゃなくてサプリメント買ってくれ」と言われても(失笑)
クズ人間の自分は、当然ながら賞味期限が近くなって倉庫代もかかっちゃうそこそこの質の余りまくってる自社サプリメントなんて買わされたくないので、まず、社内で買わなくて済むように・外部の欲しい人に買わせるように仕向けるための駄作である【銀でコーティングしたアルミの斧・薄給損失回避案】を作った。これはプレゼンを勝ち抜くためには必要な撒き餌だ。
最初はチェーンソーが断然引き立つことと費用対効果を意識して
(安いアルミの斧で攻めようかな~?)とも思ったけど。
社長に「軽いね~」とか言って欠点を利点だと勘違いして選ばれるのを避けるために、銀の丈夫さとアルミの軽さを兼ね備えた駄作な【ハイブリッド斧・サプリ購入圧力迂回案】をそこそこの労力でつくった。気づかい!!!
斧が撒き餌だとは気がつかずに選ばれるに決まってる。
選ばれたらこっちのものだ!と。
自信満々で無事に社長プレゼンに駒を進めた。
さて、本命案の商品化したいチェーンソーのお話だけれども。
社会で生きていくうえで何の能力を最初に得ていたら最強かな?
からスタートした。
うちのハイヤーセルフがおっしゃるには『アカシックレコードにアクセスできる能力』『洞窟で念仏』と。
確かになあ。
アカシックレコードにアクセスできればそもそも覚える必要がなくなる。
でも、そうするとおそらく会社や社会の仕組じたいがいらなくなりそう…。
クズ人間の自分は『持続可能な人生づくり』ベースに保身しながら計算・立案…。社会で受け入れられるレベルで、現状より1歩先を行くくらいの便利なチェーンソー的なものじゃないと無理か?と妥協。
人類の平和(ハイヤーセルフ案)は秒で利権におかされる。
エジソンもびっくり。
所詮ニコラ・テスラでは食っていけない。
私はクズ人間だからな。
だってさ。受け入れる側の人間が実際のところどうよ?
脳内協議の結果
「人類はあからさまに能力開発できるチェーンソーを作ったところで疑って買わない。」と妥協。
人類の平和と自分のエゴのバランスを吟味した結果。
【金の斧っぽいチェーンソー・能力開花プログラム案】に落ち着いた。
これなら大丈夫だろう!
まずは人類のみなさんに受け入れられなければ。
ないのと同じになってしまいますからね。
一介のクズ人間とは違う、こんなに大きい会社を作りあげた社長さんなら。
自分よりもっと貪欲にちがいない。
きっと気がついてくれるはず…。
(チェーンソーあれば、斧いらないんじゃね?)と。
そうしてむかえた社長プレゼン。
胸襟秀麗な女神の笑顔とテクニックの行使。
『十徳チェーンソー』と『シルバー調アルミ斧』をプレゼンした。
「チェーンソーにしますか?チェーンソーにしますよね?」
ポジティブの押し売り。
☟結果
社長「やっていいよ!斧の企画で。」
チェーンソーあるのに斧っすか?
いや、私は計算高いクズ人間だからな。
クズ人間が一生懸命作った本当の意味で社会が楽になるように受け入れられることまで熟慮してまわりくどく、ちょっとレベルおとしてまで作ったチェーンソーには騙されなかったってことだよね。
そうだよね…。まあ。確かにね…。
だって、人間が本当の意味で能力開花して困らなくなっちゃったら。
会社つぶれちゃうもんね…。さすが社長。
いや、そんなにすぐにつぶれないところまで配慮したつもりだったけど。
会社や社会は。
いかに長くぎりぎりのラインまでだらだらと。
不要の産物のリサイクル品やら失敗作を味変して儲けきるか?
だもんね。
いきなり飛び越えたらSTAPみたいにSTOPしてしまう。
そこまで考えへんかったわ。完敗…。
☆再掲☆
『アカシックレコードにアクセスできればそもそも覚える必要がなくなる。
でも、そうするとおそらく会社や社会の仕組じたいがいらなくなりそう…。』
☝そう。
最初に開発するべきは会社の商品じゃなくて自分自身の能力でした。
結果☞ハイヤーセルフ案一択だった…。
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