【飛鳥II 2024 世界一周 テネリフェ島 2/2】テイデ山遠望してラ・ラグーナ散策しました
2024年5月10日、飛鳥IIは4番目の寄港地 スペイン テネリフェ島に到着しました。
ツアー集合時間までの約1時間散策したお話は、下記をご参照ください。
こちらでは、ツアーでまわったテネリフェ島での出来事について、お話します。
つあー
「テイデ山遠望とラ・ラグーナ1日観光(昼食付)」のツアーに参加しました。
現地ガイドさんが日本人で、しかもバイオリン職人な方でした。
まずは、ガイドさんから聞いたテネリフェ島のお話をします。
テネリフェ島は、スペイン領カナリア諸島の1つです
「常春の島」と呼ばれるくらい、年中過ごしやすい気候です。
降雨量は、冬に少し雨が降るくらいで、夏は全然降らないそうです。日本から飛行機で来る場合、マドリードかバルセロナ経由になるそうです。
先住民は、グアンチェ族です。
アフリカ大陸北部ベルベル人系の遺伝子的を持つそうです。約80%は観光業、約20%は農業だそうです。
昨年(2023年)テネリフェ島を訪れた観光客数は、約650万人です。
年間1,000万人以上訪れた年もあるそうです。
島の人口が約95万人なので・・・観光客数と島民数の差がすごいです。島では、じゃがいもやトマト、アボガド、バナナなどが栽培されているそうです。
先住民が作っていた伝統的なカナリア諸島のソースに、モホソースがあります。
パプリカ、にんにく、オイル、ビネガー、レモンなどで作られますが、お店や家庭によって違うそうです。
モホソース添えのじゃがいもは「パパス・コン・モホ・ピコン」という名物料理です。島の西部や南部などにはブドウ畑があり、ワインがつくられています。
(※東部は乾燥地帯なので、ブドウ畑はないそうです)
カナリア諸島固有のブドウ品種もあります。島内の高速道路は無料で利用できます。
島一周は、約2時間かかるそうです。
ていでさん
テイデ山は、スペイン領の中かつ大西洋の島の中で最も高い火山で、標高3,718mあります。
海底火山での噴火により形成され、テイデ山自体もこれまで何度も噴火を繰り返しています。
標高3,776 mかつ火山の富士山と似ているので、なんだか親近感わいてきます。
なお、カナリア諸島も海底火山噴火によりできていて、溶岩で形成されたビーチもあるそうです。
ちなみにテネリフェ島は、世界第三位の火山島です。
テイデ山とその周辺は「テイデ国立公園」となり、2007年にはユネスコの世界遺産に登録されています。
しゃそう
グラン・カナリア島が、海の向こうに見えました。
雲に浮かんでいるようです。
森林地帯に入ると、カナリア松がたくさん見えてきました。
その名前の通り、カナリア諸島固有の針葉樹です。
カナリア松は、降雨量の少ないテネリフェ島の気候に適応し、他の木に比べて重い松で、木材としても活用されています。
さらに、樹皮が層になっていて分厚いことも特徴です。
その特徴のおかげで、山火事にも強いのだとか。
昨年(2023年)テネリフェでは、かなり大規模な山火事が起こり、日本でも報道されました。
その山火事でカナリア松も焼けて黒くなりましたが、なんと半年後には新しい芽が生えてきたそうです。
黒い幹から生える新しい芽を見ると、生命力の力強さを感じ、パワーをもらえたような気持ちになりました。
てんぼうだい
テイデ山は、「Mirador de Chipeque」という展望台から遠望しました。
快晴だったので、テイデ山の全貌がしっかり見えました。
テイデ山の近くには、展望台だけでなく、天文台や太陽観測所もあります。
余談ですが、世界三大天文台のひとつは、カナリア諸島のラ・パルマ島にあるそうです。
そんなラ・パルマ島も、展望台から見えました。
さらに、いろんな植物も観察することができました。
カナリーアオアトリ(Pinzon azul)も姿を見せてくれました。
カナリア諸島のテネリフェ島やグラン・カナリア島の固有種の鳥です。
ぴょんぴょん動いている様が、とてもかわいかったです。
ら・らぐーな
ラ・ラグーナは世界遺産の街で、正式名は「サン・クリストーバル・デ・ラ・ラグーナ(San Cristóbal de La Laguna)」です。
最初に建設されたカナリア諸島の街のひとつで、その後スペインが中南米の複数の都市を建設するにあたってモデルとした街です。
いちば
まずは、ムニシパル市場へ行きました。
地元の方もたくさん利用されているこの市場、いろんなお店があって、みているだけでもとても楽しいです。
名産品のワインやモホソースなども売っていました。
とおり
街中は、ゆとりを持った広い通りが多くあります。
建設当時ペスト(黒死病)が流行っており、風通しを良くして病気の拡大防止をするため、幅広い通りが作られました。
通りはとても歩きやすく、色々な建物に屋根や門の植物など、見た目の変化が多く、楽しく散策が進みます。
ばるこにー
スペインによる植民地化されてできた街に特有なのが、こちらのムデハル様式のバルコニーです。
ムデハル様式はスペインの建築様式ですが、イスラム建築とキリスト教建築が融合しています。
ひろば
街のメイン広場は、アデランタド広場(Plaza del Adelantado)です。
周りには、ナバ宮殿、サンタ・カタリナ・デ・シエナ旧修道院、市庁舎、裁判所、サン・ミゲル・アルカンヘル教会、バルなどがありました。
このようにメイン広場の周りに市役所などがある構成も、スペインによる植民地化されてできた街の特徴です。
広場には、ドラゴンツリー(竜血樹)もありました(写真1番左)。
カナリア諸島では、ドラゴンが死ぬとドラゴンツリーになる、と言い伝えられているそうです。
ちなみに、主な石造り(玄武岩)の建物は、ナバ宮殿(上写真の左から2番目上)と市庁舎(上写真左から1番目下)です。
当時高価な石造の建物を造ることで、高貴さを出し、権力を示したそうです。
だいせいどう
こちらは、サン・クリストバル・デ・ラ・ラグーナ大聖堂です。
正式名は、ヌエストラ・セニョーラ・デ・ロス・レメディオス大聖堂(Nuestra Señora de los Remedios)だそうです。
新古典主義様式の正面部分(ファサード)や礼拝堂などは、18世紀に建造されました。
その後、20世紀に建物後方の増築もされたそうです。
ちなみに、こちら建物内部見学は有料です。
自由時間に入ろうとしたのですが、下記教会に行った後時間が足らず断念しました。
きょうかい
こちらは、コンセプシオン教会(Iglesia de la Concepción)です。
16世紀に建造されました。
有料ですが、こちらの教会の塔は登ることができて、ラ・ラグーナの街を一望できます。
教会の内部には、朝に見たヌエストラ・セニューラ・デ・ラ・コンセプシオン教会と同じ、半円アーチと木製の天井(ムデハル様式)がありました。
おひる
昼食は、Hotel Nivaria内のレストランでいただきました。
テネリフェのDORADAビール&ワインをいただきながら、代表的なお料理をいただきました。
どれも、とてもおいしかったです。
余談ですが、こちらのHotelの裏手にあるお庭は、飛鳥IIの集合場所&休憩場所が設けられていました。
椅子やテーブルもあって、水やコーヒーなどの飲み物あり、自由時間から早く戻ってきてもゆっくり待てるように準備されていました。
旗もあってとてもわかりやすく、すごいなぁと思いました。
いろんな植物があるお庭を見ているのも楽しかったです。
ふねへ
しゃそう
港の近くに、テネリフェ公会堂が見えました。
ユニークかつフォルムがきれいな建物です
赤信号が割と長めだったので何かなと思ったら、フェリーからたくさん車が降りてきました。
カナリア諸島の各島は、車と一緒のフェリーで移動ができるんですね。
じょうせん
クルーの方が乗客全員の入出国手続きしてくださっているので、荷物チェックだけで船へ戻れました。
おわりに
飛鳥II 2024年 世界一周クルーズ 寄港地 テネリフェ島での出来事について、お話しました。
テイデ山を遠望し、ラ・ラグーナを訪れました。
快晴のもと、テネリフェ島の自然や景色、街並みや建築、名産品を楽しむことができました。
ちょっと駆け足ではありましたが、しっかり見どころ押さえた観光ができたのではないかと思います。
モーリシャス同様、飛鳥IIの航路にならなかったら一生行けなかったかもしれないテネリフェ島、行くことができて本当に良かったです。