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作品世界のご案内。

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『僕たちは同じひとつの夢を見る』番外SS

『僕たちは同じひとつの夢を見る』番外SS

「僕たちは同じひとつの夢を見る」SSです。こちらはTCB先生に描いて頂いたキャラ紹介。

視点キャラは笠間佳彦(かさまよしひこ)さん。本編では視点部分がない脇キャラですが、みんなのメンター的な人です。左下にいるのが笠間さんです。

◇◆◆◆◇◆◆◆◇

「お疲れさまです。今日も良い天気ですねえ」

 笠間佳彦はエキスポランド展示棟の通用口で、いつものように守衛に向かってにこやかに挨拶した。

 顔

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モンスターズ・イン・パラダイスの風景

モンスターズ・イン・パラダイスの風景

拙著『モンスターズ・イン・パラダイス』(全3巻)は1920年代アメリカ風の異世界を舞台にしたファンタジーです。風俗や社会状況などもその頃のアメリカを準拠としています。私たちの世界と違うのは、この世界には『神話的人類』と呼ばれるさまざまなモンスターたちがいて、町中で人間と一緒に暮らしているということ。
主人公ジョエルは新米捜査官。着任早々ヴァムピールの捜査官カート・V・ウェステンラとバディを組むこと

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『フーバニア国異聞』の風景。

『フーバニア国異聞』の風景。

拙著《フーバニア国異聞 水の国の賢者と鉄の国の探索者》は異世界ファンタジーです。舞台は架空世界の国、カリカテリア連合王国とフーバニア国。架空ではありますが、モデルとなっている国と地域があります。カリカテリアは「連合王国」と付いていることからすぐ英国がモデルだと分かりますよね。問題はフーバニアの方。アイルランドではないか、というご指摘を受けたことがありますが、実は違います。

フーバニアのモデルは、

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作品世界のビュー。

作品世界のビュー。

noteをどう使うかでちょっと思いついたこと。Googleストリートビューとリンクして作品の舞台になった場所を案内する。以前に自分で作っていたホームページには『架空英国』というコーナーがあり、旅先で撮った写真と作品からの抜粋を併せて載せていた。ちょうどいい旅行写真は必ずあるわけではないが、ストリートビューならたぶんある。こんな感じ。



『レデンホール・マーケット』

ストリートビュー htt

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《ミレニアムの翼》地理コネタ。

Googleマップ  http://bit.ly/1iEK5AZ

架空世界の物語であっても、場所にモデルがある場合もあります。
この地名「モントローズ」は《ミレニアムの翼》の主人公サイラス・ハーフナイトとゆかりのある土地に相応しい地名を探していたとき、たまたま見つけたもの。あまりにぴったりだったので使うしかないと思いました。そういう経緯で彼らの行先は「モントローズ」に決定したのです。おおまかには

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《ミレニアムの翼》トリビア。

《ミレニアムの翼》トリビア。

《ミレニアムの翼 320階の守護者と三人の家出人》はスチームパンク・ファンタジーです。主人公は《リンデン塔》の320階でよろず屋を営むサイラス・ハーフナイト。31歳。最愛の妻を亡くして七年、生きる意欲を失っていた彼の元に訳ありの若者三人が次々転がり込んだことから穏やかだった生活は一変。手のかかる三人の面倒を見つつ、事件や陰謀や国家存亡の危機に巻き込まれ……もとい、立ち向かっていくのです。

イラス

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作中作《レ・ボーの白い薔薇》のビュー。

作中作《レ・ボーの白い薔薇》のビュー。

” そう、あれがペネロピ・モンゴメリの――トッド・バーナックルのロマンス小説第一作だった。
 十五年前、《レ・ボーの白い薔薇》を書いたときのことを思い出す。売れなかった駆け出し時代、エージェントに薦められて生活資金を稼ぐために書いたのだ。ロマンス小説の作者は女性の方がいいだろうということで、ペンネームは適当にそれらしいのをでっち上げた。ペネロピ・モンゴメリ。そこはかとなくロマンチックな響きじゃない

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『竜の夢見る街で』の風景。

『竜の夢見る街で』の風景。

拙著『竜の夢見る街で』は現代ロンドンを舞台にしたローファンタジーです。文字通り、夢見るドラゴンが出てきます。主人公たちは3巻でロンドンを離れて冒険の旅に出ますが、ほとんどのシーンは大ロンドン内。冒頭のシーンは観光客のメッカ、ケンジントン公園です。

Googleマップhttps://www.google.co.jp/maps/place/Peter+Pan+Statue/@51.508657,-0

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『竜の夢見る街で』の風景2。

『竜の夢見る街で』の風景2。

また『竜の夢見る街で』1巻から抜粋。後半はネタバレの危険があるのでどうしても前半からの抜粋が多くなりますね(^^;)

この作品は現代ロンドンが舞台なので現実に存在する場所や店に行ったりします。ロンドンのリージェント・ストリートのアップルストアもそのひとつ。この作品を書いたのは2008年頃で、アップルストアはまだちょっと物珍しい存在でした。この頃売られていたMacBookには「プロ」とそうでないた

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