このnoteについて

こんにちは。ご覧頂きありがとうございます。

このnoteは、管理人(私、スパイス=ソニア)がメンタル不調の再発を防ぐために、これまでの病状や治療の過程、思考の整理を備忘録として書き溜めておくという目的で投稿するものです。

都内の企業に営業職として勤務する、28歳の女性です。

私は一昨年〜去年に、人生で初めての本格的なメンタル不調に陥りました。具体的には、「抑うつ状態」、つまり鬱のいくつかの症状・傾向が見られるという診断が下りました。

当時26歳で、社会人5年目に差し掛かろうかという時期でした。

4ヶ月ほど休職し、今は同じ職場に復帰しています。その後は妊娠し、復帰から1年ほどたった今、今度は産休に入っています。笑

当時の私の病状は、「うつ病」ではなく「抑うつ状態」であったことからも、メンタル疾患の分野全体でみればおそらく程度の軽いものであったと思います。職場復帰も一応できているわけだし、客観的にはよくいる「体調を崩してしばらく休んだ社員」の大半に当てはまるようなものなのかな、と。

でも、たかが「抑うつ状態」であっても、うつモードに陥っているときの当時の辛さは筆舌に尽くし難いものがありました。

今の状態は、ほぼ寛解しているといって良い状態です。もちろん「全く落ち込まなくなった!」「ネガティブモードの発動はゼロです!」というわけではなく、そりゃ時には落ち込むこともあります。けれども病的に落ち込むことはかなり少なくなり、以前と同様の日常生活を送れているという意味で、“ほぼ”寛解としています。

この経験を機に、「なぜ自分はメンタルを壊したのか?」「どうすれば二度とこの地獄を見ずに済むか?」ということを幾度となく考えて日々を過ごしています。

そして、出産を目前に控え、何より気になるのは産後うつのこと。産後、どんな母親でも発症し得ると言われており、中でも精神疾患を患った経験のある女性は特に確率が高いそうです。

妊娠がわかった時、本当に嬉しかった!今も変わらず赤ちゃんが生まれることを心待ちにしているし、その後の子育ても楽しみです。

一方で、産後うつの経験談などを読むと、当事者であるその母親の心境に共感できることがとても多いのです。それで、「ああ、自分も産後うつになる可能性があるな」「間違いなく、産後うつになる素質は持っているな」と。一度鬱を経験しているからか、自分でわかるんですよね。そして、昔と違って子育てしながら向き合う鬱は、きっと自分が以前体験したものよりもずっと辛いんだろうなという確信があります。

ただ、メンタル疾患の全てが予防可能ではないかもしれませんが、対策できる余地は大いにあると思っています。

これまでの治療の過程で、自分なりに原因を探究してきて見えてきたものもあるし、「不安は(一部)無知から生まれる」ということも実感してきました。

経験したことのある方はわかると思いますが、うつの治療というのは、良くなったり悪くなったりを繰り返して復調に向かいます。

良い時は、気持ちも前向きになれているし、メンタルケアの対処法もすんなり理解することができる。

悪い時は、今までの治療が全く無意味だったかのように、ネガティブモードに逆戻りになり、「一生このまま暗い気持ちで生きていくんじゃないか…」という考えに陥ります。復調して精神状態が良かったときの思考を、呼び戻そうとしても中々思い出せないのです。

だから、出産・育児を迎えるにあたり、寛解している今の(まともな)精神状態で、自分のメンタルについて考えていることを今のうちに書き留めておこうというのが、このnoteの一番の目的です。

もし出産後に暗い気持ちになったとき、(というか、多少ネガティブになる機会はきっとおそらく山ほどあると思うのですが笑)、その時の自分が読んだ時に、励みになること・冷静な気持ちを思い出せるようなことを残しておきたいなあと思うのです。

そうすれば、ブルーな気分になっても、暴走せず、産後うつまで発展せずに育児ができるんじゃないか?という、私なりの試みです。笑

(産後数週間〜2ヶ月ほどのマタニティブルーは産後、8割近い母親が体験するものらしく、マタニティブルー期をどう乗り越えるかと産後うつの発症確率は密接に関連しているものであると、どこかの医師or助産師のコラムで読みました)

夫や家族の助けを借りるとか、楽に育児ができる環境を整えることも並行して準備しつつ、自分自身の対策として、今のうちにやれることはやっていきたいと思います。


…ということで、メインの趣旨は上記の通りですが、noteで一般公開する以上、同様の抑うつ症状で悩んでいる方の参考にもなれば良いなとも思っております。

私自身、病状が酷かった頃、webや本で克服方法や治療エピソードを調べまくりました。

参考になったものも、ならなかったものもありますが、とりあえず当時強く感じたこととして、寛解までの道のりを記したリアルな経験談というのは意外なほど少なかったです。

私は鬱の原因として、当時の職場環境に加え、自分の性格・気質も大いに災いしているという自覚がありました(詳細は別の記事で書きますが)。そのため治療においても、薬などの対症療法に頼りすぎるのではなく、例えば認知行動療法のような根本的な改善方法を日々模索していました。そうでないと、また今後も再発すると思ったからです。

メンタル疾患は本当に原因から治療・克服の過程まで人それぞれなので、自分に役に立つエピソードを見つけるのに結構苦労した記憶があります。だから、ためになる情報に出会えた時は本当にありがたかったし、当時の自分の大きな希望にもなっていました。

正直、自分の経験談がどれくらい他の方に役立つかわかりませんが、今この瞬間元気に過ごせている元患者のいちエピソードとして、悩んでいる方の心境を少しでも軽くできたなら本当に嬉しいなと思います。

病状や治療の過程、自分なりの対策などを他の記事で書いていく予定ですが、私自身はもちろん専門的な知識を持った医療従事者ではなく、いち経験者にすぎないので、その点ご理解いただいた上で、気軽に読んでいってくださいませ。



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