【発達性トラウマ】 自律神経系を鍛えて、生きづらさを和らげる
2023年5月1週目において「最も読まれた記事の1つ」に選ばれました!
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こんにちは。りおです。
前回は、ポリヴェーガル理論を基に、発達性トラウマについてお話しさせていただきました。
今回は、「自分でできるトラウマの解放のためのワーク」についてお話させていただきます。
セラピストが行う心理療法やボディワークは、現在日本に入りつつあります。
このようなワークは専門家に譲るとして、今回の私の記事では、日常でできる「神経系を穏やかにするためのエクササイズや遊び」についてお話したいと思います。
かなり濃い内容の記事になっています。
続けることで神経の過覚醒を減らし、少しずつトラウマ解放に向けて進むことでしょう。
PTSDや複雑性PTSDに苦しむ方でなくても、今回ご紹介するワークを続けることで自律神経系を鍛えることが可能です。
生理学的状態を高め、心身の状態をより良いもの近づけることができるでしょう。
ぜひ、最後までご参照ください。
1.前回の復習「発達性トラウマ」とは
本題に入る前に、簡単に前回の記事を復習します。
はじめに、副交感神経には、活動状態を消化や睡眠を促すリラックス効果だけでなく、シャットダウンとしての「凍りつき機能」があるとお話ししました。これは極めて原始的な機能です。
一方で、比較的新しくできた腹側迷走神経系は2つの重要な機能があります。
①「空気を読む」「共感する」など、他者との交流など社会的活動を促す
②交感神経と副交感神経のバランスを調整する
そして、この腹側迷走神経系は生まれた時は未熟な状態であり、親の「適切な養育」によって発達します。
赤ちゃんが泣いたら親がケアをしてくれる、笑ったら微笑み返してくれる、という些細なことを通じて、子どもは「ここにいてもいい/受け入れられている」という感覚を育みます。
これがないと、腹側迷走神経系が未熟なまま育ち、成人してからも人間関係で苦労したり自己否定感が強かったりします。
さらに、神経系のバランスが乱れ、怒りやイライラの交感神経系と、シャットダウンの副交感神経系を行き来してしまい、非常に疲れやすくなってしまいます。
このように、親の適切な養育を受けないことにより、腹側迷走神経系が成熟せずに、心身に不調をきたすことを「発達性トラウマ」と呼びました。
また、神経系は「可塑性」があり、意図的に何度も使うことで発達させることができるというお話もしました。
これから紹介するワークを続けることで、成人してからも腹側迷走神経系を鍛えることができるため、決して希望は捨ててはいけません。
2.神経系を鍛えるための8つのワーク
重要なことは、心に「安全地帯」を作るワークを続けることです。
「世界はそれほど危険ではないよね?」と神経系に理解させることで、迷走神経系をより良い方向へ鍛えることができます。
安全地帯の幅が拡大され、神経系の過覚醒を減らすことができます。
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