休職、そして退職。今を生きる【前編】
2022年になって休職と退職の両方を経験した。
現在はゆるくフリーターをしながらゆるく転職活動をしている。
昨年の4月に新卒で入社したIT企業では、未経験からITエンジニアとしてとにかく奮闘した。
リモートワークメインの環境の中でわからないことだらけの仕事に追われ、上司との関係に悩んだ。
改善のために試行錯誤し、少しずつ改善されもう少し頑張ってみようと思った矢先に体調を崩した。
医師からの診断結果は、『適応障害』
深キョンがなっていた、ニュースで見たやつだ、と思った。まさか自分がなるなんて。
思い返せば病院に行く数ヶ月前からおかしいなとは思っていた。
家で仕事中パソコンを見ていると、悲しくもないのに涙が出てきたり、休日も仕事のことを考え憂鬱になり、それまで楽しめていたものも心から楽しめなくなっていた。
年末年始に連休を作り、心と身体をを休めいざ仕事始め!の日。
その日は出社の日だったので、朝準備をしているときに、身体はせっせと手を動かしているのに何故か涙が止まらなくなっていた。
“けど行かなきゃ。”
家を出て、会社に向かう電車の中で息が苦しくなり下車。
なんとか最寄りまで着いたが、会社までの道のりでまた息が苦しくなり涙も出てくる。
その日はなんとか1日を終えたが、このまま続けたら本当におかしくなってしまうと思い、その日のうちに上司に電話で連絡した。
「しばらく会社をお休みさせていただきたいです。」
幸い、理解のある会社だったのでスムーズに休職の手続きが進められ、すぐに仕事から離れることができた。
いざ仕事をしないとなると、何もしてないことに対する焦りや罪悪感でソワソワして最初の1週間は体調も良くならなかった。
病院の先生に相談したところ、適応障害で休職される方の多くは休み始めは悪化するとのこと。
しかし、大事なのは仕事から離れること。
それは、仕事をしないことじゃなくて、仕事のことを考えないこと。
簡単じゃん、と思うかもしれないけれど、これはあの時の私にとってはかなり難しいことだった。
休職期間中は何もできないただ廃人のようにベッドで過ごす日が8割、比較的元気で外にも出れる活動的な日が2割、といった具合だった。
休職をし始めて2週間ほど経った頃、休職しているという事実にも慣れ、精神面含め体調も安定してきたという時に、2つの事件があった。
1つ目
電車に乗る機会があった。平日の朝の通勤時間だったので会社に向かうであろう人も多い車内だった。
久しぶりの電車ということもあったと思うが、会社に行く人と仕事を連想させてしまって突然息が苦しくなった。
そこまで酷くはなかったので、マスクの中でゆっくり深呼吸をして落ち着いたが、改めて自分が今、休むという治療が必要な人間なんだということを実感した出来事だった。
2つ目
廃人ような日の時。ほぼ無意識にそれまで手付かずでいた会社に行く用の鞄から手帳を取り出して、案件の確認をしてしまっていた。
“もうすぐ先月受注したこの案件の納品日だ。〇〇さんやってくれてるかな。申し訳ないな。私って本当、弱くてダメだな…。”
自分でも良くないことだと分かっていたのに、手帳を見てしまってからその日は本当に苦しくて苦しくて仕方なかった。
そんな出来事もたまにあったが、周りの友人の支えや本や映画でたくさんの前向きな言葉を受け取ることによって1ヶ月間でだいぶ回復した。
適応障害は、比較的早く良くなる病気だそう。
休職期間はもともと1ヶ月間で、期間終了のタイミングで会社とこれからについての面談がある。
休職期間を延長するか、復職をするか。
医師からは3ヶ月ほどの休職を勧められていたが、私が出した決断は、『退職』だった。
会社以前にこの仕事が違ったんだ。ということに気づくことができた。
それだけでも大事な一歩。
次に進む道はまだわからないけれどとにかく自分の力で前に進みたいと思い、勇気の決断をした。
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少し長くなってしまったので、前編後編に分けたいと思います…(笑)
前編では、休職に至る経緯と退職理由
後編では、退職後の現在とこれからのこと
についてお話しさせていただきたいと思います。
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