[前編] 27歳で会社員を辞めてアーユルヴェーダサロンを開業して気づいた人生の軸
2022年に27歳で会社員を辞めて、
その3ヶ月後に都内でアーユルヴェーダサロンを開業しました。
初めてのサロン開業は、
上手く行くことばかりではなく、
試行錯誤しながらも現在では1.5年が経ち、
やっと来てくださるお客様も安定し始め
ホットペッパーのリラクゼーションカテゴリにおける
全国のアーユルヴェーダサロン１番/1,272件 にまで
成長することができました。
そして
おひとりひとりの温かい口コミ件数も100件突破
高評価の4.9ポイントをいただいています。
何事も立ち上げる時は、
困難なことばかり。
でも、
それを乗り越えると一生誇れる経験とその経験が自信に繋がります。
今回は、
これから思いっきりキャリアチェンジされようと考えている方や
アーユルヴェーダに限らず
個人でサロンを立ち上げようとされている方向けに、
私の失敗談含めた経験を赤裸々に打ち明けながら、
何かヒントになっていただければ嬉しいなと思い、
noteに書いていきたいと思います。
大企業とスタートアップで働いた経験
新卒で大手通信会社にマーケティング担当として入社しました。
入社時の当時の私はというと、
学生時代にスタートアップでインターンをしていた経験もあり、
大企業にスタートアップ風吹かせたろ！
と思う若き単純な思考だったなと思います。
とにかく、何事にも挑戦。
若いから、なんでもできるし、やらせてもらえる。
というマインドで、
ある意味自分の若さを言い訳にしながら、
好き放題に仕事していました。
中途半端以下のビジネススキルでやる気だけはあるので、
きっと周りも扱いに困っただろうなと今となっては思います。。。（笑）
それにも関わらず、
勤め先の部署や上司もその姿勢を理解してくださり、
なんでも挑戦の機会を与えてくださる素晴らしい会社でした。
そんな素晴らしい会社で働いて3年目になった春のこと。
ご縁があって、
出来立てほやほや、
まだサービスもなく、
メンバーも3名ほどのスタートアップに入らないかという
オファーをいただき、
二つ返事で転職を決めます。
今振り返ってもどうしてそんなに即決できたのかと謎ですが（笑）
なんとなく、
ビビッと直感的にYESだったんです。
そんな感覚の背景にはきっと、
ずっと持っていた無限なる挑戦心があり、
女性は自由に働ける時間が限られているので、
若いうちに短期間で倍以上の経験を積みたいという
気持ちがあったんだと思います。
そのためには、
今だからこそ挑戦できる場所がある。
そう決心し、
素晴らしい経営メンバーの方々と共に過ごす
"The Startup" な日々が始まりました・・・
スタートアップでのズタボロな経験
転職したスタートアップは、
AIを基軸としてビジネス展開する会社であり、
社長は戦略コンサルファームやVC出身のバリキャリ社長で、
当時はメンバーも国際色豊かな会社でした。
そんな環境の中で、
社会人3年目になったばかりの人が何ができるんでしょうか？と
思い知らされたスタートアップな日々。
自分には立派なビジネス経験もないけど、
やる気だけはある。
それだけを頼りにできることをやるしかない日々は、
失敗の連続で、
自分への不甲斐なさに落ち込み泣いてばかりの日々でした。
辛くて苦しい日々は、
内省を進めます。
"なぜ" 自分はこんなにもできないのか。
"なぜ" 自分はできないけど周りはできていて評価されているのか。
毎晩自分に問いかけをしては深掘りをして、
改善してやってみてまた失敗しての繰り返しです。
サービスを創り上げるまで、
そして販売するまでの一連のビジネスフローの中で、
今後の会社の命運を支える極めて重要な日々の中で、
自分への理解、
人への理解が深まりました。
毎日朝起きても夜寝るまで、
重いおもりが自分へのしかかっていて、
十分に呼吸ができない感覚で3年ほど月日が経った頃。
もう心身が限界だと悲鳴をあげ始めました。
ある日の商談先で突然意識が飛んで倒れてしまったのです。
大切なお客様先で、
数週間かけて念入りに準備した提案資料を持ち、
さぁこれからだ！という中での出来事でもあり、
倒れながら頭のどこかでまた、
”上手くいかないなあ”と言っている自分がいました。
「また、上手くいかなかったんだね。
仕事も健康管理もできないんじゃ、ダメダメだね。」
そんな声が頭の中で響きます。
倒れている自分に対しても、
また自分でさらに追い討ちをかけていることが
デフォルトになっていたのです。
そんな状態が続くと、
人の心身の感覚は麻痺していきます。
身体が限界な状態が近いと、
さまざまなシグナルを発信してくれますが、
そのシグナルでさえも気がつくことができず、
時間が経ち、
目に見える形で表現してくれます。
この商談先で倒れた経験は、
私の働き方・生き方を見つめ直す大きな転機となりました。
生き方の軸を見つめ直す
倒れたことをきっかけに、
自分の人生の軸を真剣に考え直しました。
自分は、
一度しかないこの人生で、
何をしてどう生きたいのか。
その問いを理解するために、
以下のことをしてみました。
1. 尊敬する人や憧れる人をリストアップして働き方の共通事項を洗い出してみる
→私の場合は
"一生の好きを仕事にしていること、
家庭と仕事を上手に両立していること、
ビジネスとして成功しながらも温かい関係性を創ること、
家族で経営すること、
心身ともに美しいこと"でした
その中でも、
一生の好きなことを仕事にすることは核であることを再認識し、
将来的に独立するという一つの夢と出会いました。
2. "好き"を見つけるために直感的にピンと来たことをやってみる
→私の場合は
憧れの人が通っていた
プロのメイクアップアーティスト養成学校に行ってみることでした
美という領域、
メイクの力でその人の持つ無限の可能性を引き出すことができる
素晴らしいツールだなと直感的に感じていたのです。
メイクスクールでの時間はいつも楽しく、
その人が持つ元々のポテンシャルを
さらに輝かせることができる過程はいつも充実していました。
3年間学校に通って、
メイクがより好きになり、
その可能性を信じることができました。
でも、メイクの世界でこれから生きていくぞ！となると、
自分の中でどこか踏み切れていない自分もいました。
何がそうモヤっとしているのか。
その問いをまたさらに深掘って行くと、
そこには
「家庭と仕事の両立、
つまり仕事とプライベートの枠を超えた
自分自身の生き方としてのバランス感」を求めている自分がいました。
自分がかつてそうだったように、
仕事ばかりが中心の生き方ではなく、
プライベートも仕事もそれ以外もひっくるめて自分であり、
すべてのその要素がバランス良く循環していることが幸せだと
感じるタイプであること。
そして、
それぞれの要素で高いレベルで循環していることと、
程よい挑戦心による好奇心を満たすことが
自分にとっての心地よさであることを理解しました。
メイクアップスクールに3年間通うのに
200万ほどの高い学費を支払いましたが、
その見返りとして自分の核となる信念と出会うことができました。
私の場合は、
かなり遠回りをして出会いましたが、
好きを知るためには、
とりあえず行動してやってみてからでないと
見えないこともあると思います。
アーユルヴェーダと出会う
そんな自分の生き方の軸探しの経験を経て得ることができた、
自分が大切にしたい生き方の軸を
まさに実現させている知恵との出会いが
私の人生を大きく動かしてくれました。
それが、
インド発祥の伝統医学である「アーユルヴェーダ」でした。
人生の核となる部分は見つかったけど、
それをどう生かしていくか。
夢であった「好きを仕事にすること」を模索する中で、
夫がワイン好きということもあり
新潟県にあるカーブドッチという宿泊施設に滞在した時のこと。
宿の隣にあるスパの施設で、
たまたまアーユルヴェーダの施術を受けました。
施術してくださったセラピストさんは、
その雰囲気から滲み出るお人柄と優しいオーラに包まれ、
セラピーは言葉は交わさずとも愛が伝わってきます。
そして、
オイルが心身ともに包み込んでくれて、
内側から元気になる不思議な時間。
ただのマッサージとは違う感覚を得た素晴らしさに衝撃を受けました。
そこからアーユルヴェーダについて学び始めると、
まさに自分の核となる部分を実現している知恵だったのです。
幸せとは、
人としてバランスしている状態こそが心地よさであり幸福であること。
それは健康においてもそうで、
バランスが崩れると病気になること。
仕事においても、
自分の使命や志と現状とのバランスが取れていること。
約5,000年も前にできた伝統医学であるアーユルヴェーダが、
私がこれまでの人生で経験して実感したことを
まさに示していたことに大きな衝撃を受けました。
その瞬間に、「これだ」と思えたのです。
生き方や人生に迷うタイミングは誰だってある。
そんな時に、
アーユルヴェーダの知恵があったら、
私のような回り道をせずとも経験をせずとも
ヒントを得ることができるであろう。
みんながHappyでいられる世の中を創りたい。
アーユルヴェーダとの出会いが、
そんな根底にある強い想いと出会わせてくれました。
次回、
[後編]27歳で会社員を辞めてアーユルヴェーダサロンを開業して気づいた人生の軸 にて、
サロン開業からの困難なあれこれや今後の展望について。
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