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#小説
ホーチミンで会った掃除係の男の子と、骨董品みたいなNOKIAの携帯
【あらすじ】単身ベトナムに入った私は、行先も特になく、日々繰り返される祭りのような熱に浮されながら、北上のタイミングを計っていた。
私はメインストリートにある安いドミトリーの2段ベッドを旅の拠点としていた。
ホーチミン市の中心部にほど近いそのゲストハウスは、綺麗で快適、とまでは言わないが、温水の出るまともなシャワー室が完備されていた。
部屋数も多いからか家族経営よりは多少立派な、辛うじて企業