【生き易くなるための選書】 生きるのがひたすら辛かったわたしへ 良書7選~村上春樹からゲーテまで
好きなことをしていいよ、と言われても「何が好きなんだっけ?」と戸惑ってしまうときがあった。あんなに待ち望んでいたはずの休みも、なぜか心から楽しいと思うことなく流れ去ってしまう。
自分の言葉が出ない、自分の立ち位置や意味が見えない。身を割りそうなほど沈痛なきもちを抱えているのに誰も理解してくれない。他の誰かがこんな気持ちに折り合いをつけているとは到底思えない。けっきょく世界は私独りぼっちなのか。
そんな思い込みを脱するには、やはり誰かとつながる感覚を得て治療するしかないのだ