AIとテクノロジーを使い倒す私の英語学習法
英語が話せない状態でヨーロッパメンバー中心のチームに参加し、1年半の間、試行錯誤しながら英語での業務と学習を継続してきた。
その結果、今となっては、なんとか英語会議も問題なく参加できるようになった。
おそらく、英語が話せない状態で英語公用語チームに入り、その中で英語を鍛えていったという経験は多くの英語学習者の参考になると思う。
そのため、今回は私がそういった環境下でもなんとか英語という壁を越えるために使ってきたAIやツールを紹介する。
Listening
英語が使えない人が一番困るのは間違いなくリスニングだ。
なぜなら、リスニングだけ小手先のテクニックが使えないからだ。
リーディングやライティングは即時性が求められないので、ただ時間をかければいい。スピーキングも難しい言い回しを避けて、単語レベルでもいいので、なんとか自分が言いたいことを伝えることができる。
しかし、リスニングだけは工夫のしようが無い。
そのため、リスニングの克服が最重要事項だった。
Otter
リスニングの強い助けとなったのがこのツールだ。
Otterという自動文字起こしツールで、打ち合わせ中にこのツールを起動しておけば、音声を自動で文字にしてくれる。
精度は完璧ではないが、単語レベルでは正確に音を拾ってくれるため、「ん?今、聞き慣れない単語が聞こえたぞ」と思ったタイミングでOtterの画面を見ると、実はよく知っている単語だったりする。
英語は人によって発音やアクセントが大きく異なるので、自分にとって聞き慣れない発音が他のメンバーの当たり前の発音であることは多い。
そういった時にOtterのリアルタイム文字起こしが役にたつ。
また、Otterは会議の内容を保存しておいて、後からAIがサマリーを出してくれる。もし、会議についていけなくても、後からOtterのサマリーを読んだり、Otterの録音を聞き返せばいい。
テクニックも大事
リスニングだけは本当に全ての英語学習者が苦労する。
そのため、英語で働くようになったり、英語で生活をしなければならない人は、ある程度小手先のテクニックも覚えた方がいい。
例えば、全部の会話を聞こうとしないこと。
非英語話者にとって、1時間の会議を全て聞き取るのは現実的ではない。自分にとって関係なさそうな話をしている時は、聞き取ろうとせずに脳を休ませた方がいい。
これは、サッカー選手のメッシが試合中に走らずに歩いていることに似ている。世界トッププレーヤーの彼でも試合中に意図的に歩いて体力を回復することによって、自分が動かないといけない時に100%の力で全力疾走できるようにしているのだ。
また、「ちょっと、会話についていけなかったから、質問をまとめてもらってもいい?」と聞き返すことも大事だ。英語が第一言語として働いている人よりも第二言語として働いている人の方が多いのだから、意外とみんな理解してくれる。
Writing
ライティングは面白い。
ライティングはAIやツールを使い倒して、相当高いレベルの文章を作ることができる。また、ライティングと正しく向き合うと英語力が格段と上がる。
ChatGPT
私が仕事で英文を書かないといけない時によく利用していたのはChatGPTだ。
英語で働き始めたばかりの頃、英語の文章を書くのにとんでもない時間がかかっていたため、ChatGPTに英語の文章を書いてもらっていた。
日本語 -> 英語への変換をしてもらうと英語の勉強にならないと思うかもしれないが、そんなことはない。
例えば、英語で仕事をしていると、「let me know」みたいなフレーズをよく使う。私は英語で働く前はこのフレーズを使ったことがなかったが、何度も何度もChatGPTがこのフレーズを使うので、知らず知らずのうちにこのフレーズを覚えてしまい、スピーキングでも自然と使えるようになっていた。
ChatGPTをフル活用して、日本語->英語の翻訳を繰り返していると、よく使うフレーズが自然と頭に入る。ChatGPTはAIなので、世界中の英文を学習し、その中で頻繁に使われるフレーズを使ってくれる。AIは英語学習者にとって最適なツールなのだ。
Grammarly
Grammarlyも英語で仕事をしたり、英語学習をしている人にとって必須のAIツールだ。
Grammarlyを使うと以下のように英文を書いている側からリアルタイムで添削してくれる。
三単現のsや複数形の間違いなどをその場で教えてくれるので非常に勉強になる。
何度も何度も何度も何度も、a と theの違いを指摘されると、なんとなく違いがわかってくる。頭で理解しようとしてもこの二つの違いを理解するのは難しいが、Grammarlyを使うと感覚で使えるようになってくる。
難しい内容を伝えるときはChatGPTでフル翻訳を頼み、簡単な内容を伝える時は自分で英文を書きながらGrammarlyの添削を受ける。
これを1年も続けるとスラスラと英語がかけるようになってくる。
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