マガジンのカバー画像

凛花のアイデア事典

36
家事や片づけなど「暮らし」にまつわるアイデアのインデックスとしてまとめました。
運営しているクリエイター

2025年1月の記事一覧

真実味のある"嘘"のつくりかた ─自衛や創作のための演出テクニック─

真実味のある"嘘"のつくりかた ─自衛や創作のための演出テクニック─

物書きの端くれとして、心にとどめておきたいことがある。文章を読んだときに「相手からどう思われるか」ということだ。

ここでいう”相手”は「不特定多数の人物」ではなく、自分の文章に登場する《なんらかの役割を持った人物》を指している。

というのも、こんな経験があったからだ。
今から15年ほど前のこと──。

”見知らぬわたし”が愛を乞う

父に送ってもらい繁華街のカフェへ向かった。

地元に戻るのは

もっとみる
家事がきらいな理由は”そんなこと”かもしれない。

家事がきらいな理由は”そんなこと”かもしれない。

実家は本の森だった。
ものすごい数の蔵書が家じゅうの本棚に詰まっており、入り切らないものは積み重ねられていたくらい。けれど、わたしが読めるものはそれほど多くはなかった。

子ども向けの本をだいたい読み終えたあとは、父のビジネス書や母の主婦雑誌にも手を伸ばした。

その中で『ESSE』にハマった。

心が躍ったのは”収納”の特集。小学生にとっても、場所によっては身近なテーマだった。

足の踏み場もな

もっとみる
結婚式のあと逃げたかった私が3,653日書き続けてわかった100のこと

結婚式のあと逃げたかった私が3,653日書き続けてわかった100のこと

結婚式の帰り道、──ほんとうは、逃げたかった。

式を挙げたのは前の晩のこと。
家から電車で2時間もかかる式場を選んだのは、チャペルの目の前に海が広がっていたからだ。海が好きな夫が気に入った。

ハッピーエンドにたどり着いたはずのわたしたちは、朝ちょっと遅めに起きて特別においしいルームサービスを食べ、すこし肌寒い秋の海を散歩した。

ついさっきまで笑っていた。
それなのに、無言で赤い電車に揺られて

もっとみる