2025年1月の記事一覧
真実味のある"嘘"のつくりかた ─自衛や創作のための演出テクニック─
物書きの端くれとして、心にとどめておきたいことがある。文章を読んだときに「相手からどう思われるか」ということだ。
ここでいう”相手”は「不特定多数の人物」ではなく、自分の文章に登場する《なんらかの役割を持った人物》を指している。
というのも、こんな経験があったからだ。
今から15年ほど前のこと──。
”見知らぬわたし”が愛を乞う
父に送ってもらい繁華街のカフェへ向かった。
地元に戻るのは
家事がきらいな理由は”そんなこと”かもしれない。
実家は本の森だった。
ものすごい数の蔵書が家じゅうの本棚に詰まっており、入り切らないものは積み重ねられていたくらい。けれど、わたしが読めるものはそれほど多くはなかった。
子ども向けの本をだいたい読み終えたあとは、父のビジネス書や母の主婦雑誌にも手を伸ばした。
その中で『ESSE』にハマった。
心が躍ったのは”収納”の特集。小学生にとっても、場所によっては身近なテーマだった。
足の踏み場もな
結婚式のあと逃げたかった私が3,653日書き続けてわかった100のこと
結婚式の帰り道、──ほんとうは、逃げたかった。
式を挙げたのは前の晩のこと。
家から電車で2時間もかかる式場を選んだのは、チャペルの目の前に海が広がっていたからだ。海が好きな夫が気に入った。
ハッピーエンドにたどり着いたはずのわたしたちは、朝ちょっと遅めに起きて特別においしいルームサービスを食べ、すこし肌寒い秋の海を散歩した。
ついさっきまで笑っていた。
それなのに、無言で赤い電車に揺られて