【読書メモ】ジェリー・Z・ミュラー 『測りすぎ』25
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読書メモ
PartII 背景 6哲学的批判
ケドゥリーによるサッチャー批判
マーガレット・サッチャーの保守政権
高等教育向けの公的資金改革
→「実績指標」を大量に要する内容政治理論学者のエリー・ケドゥリーが、この計画を痛烈に批判する
「効率」をスローガンのもとにどんでもない不正行為が行われている、と断言
大学はビジネスではない
説明責任の急速な前進
その後10年で「説明責任」と「実測測定」は、アメリカのビジネスリーダーや政治家、政策決定者の間でも流行語(バズワード)となる
感想
測定の側面からみても、教育はビジネスにそぐわないのかもしれませんが、何より問題なのは、サービス提供者と顧客のような関係を教育のなかに持ち込んでしまうことだと思います。
自分が顧客であると意識は、サービス提供者は自分たちの意向に沿うべしという考えに偏っていくと思います。そこには、権利関係が発生してしまい、本来の教育の在り方を損なうのではないかと思います。
顧客となったサービス受容者に見識があるうちはまだ教育は機能すると思いますが、権利意識ばかりが肥大してしまえば、収集のつかない事態になってしまうと予測されます。
もし、教育に「測定」を導入できるとしたら、どのような形で導入したら、教育の質を高めるものになるのでしょうか。そのあたりを知りたいと思いました。
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