進化は、進歩じゃない?
最近こんな本を読みました。
【若い読者に贈る 美しい生物学講義】
この本のテーマが、生物学を知らない(自称)若者に、生物学って面白い!ってなってほしいとのことで、原子・分子レベルから、面白い植物や動物の紹介、そもそも生物とは?動物とは?という問いを交えて、面白く『生物学』の世界を記してくれています。
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『進化は進歩じゃない』
この本の第9章『植物は光を求めて高くなる』の中で、最後に使われた言葉です。
内容をざっくり要約します。
植物は大きく3つに分類でき、その内の『種子植物』は、『裸子植物』と『被子植物』に分類できる。現在、進化的に最も新しく出現したのは『被子植物』で、種数的にも最も多く繁栄している。植物は光合成をして生きていくため、背が少しでも高い方が有利。しかし、裸子植物と被子植物では、裸子植物の方が背が高く成長できます。(本の中ではなぜ?まで書いてますが、、割愛)
これ、おもしろくないですか?
光合成の為に太陽の光を必要とする植物は、『他の植物よりさらに高く!!』みたいになって、どんどん高くなる為だけに進化をするように思えるのに、
被子植物になって、逆にそこまで大きくなれない種に進化しました。
裸子植物さんからすると、被子植物は進化した新しい種だから、劣等感とかあるのかな。
被子植物さんからすると、裸子植物の方が多く日光に浴びれる植物的に優れている種だなって思うのかな。
ここで筆者が伝えたいのは
『進化の前後の存在間に優劣なんてなくて、それぞれには適した環境があり、得意なこと、不得意なことはお互いが等しく持っている』
って感じかなーって。
普段の生活にも当てはめるとどうなるかな…
『進化=年齢を重ねること』
『進歩=人として成長していること』として考えてみました。
自分の年齢を横一直線に並べてみて、過去と未来とで、進化する前と、進化した後って捉えてみると、、、
進化してること=進歩しているっていう考え方だと、歳をとっていれば人として成長している!っていう、年上だから偉いんだー!みたいな考え方に行き着いちゃいますよね笑
でも、植物が示してくれたように、進化は進歩ではないのなら、歳をとることが成長ではない!もっというと、人として成長しているかは、年齢は関係ないってことですね。
子供も大人も年寄りも、そこに優劣なんてなくて、きっとそれぞれに適した環境があるなかで、みんな一緒に生きてるんだなぁって、
そんなことを感じました。
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最後まで読んでくださりありがとうございます。
ササキ