手作りパンの失敗録【前編】
よくパン作りをする私。ストウブ鍋で焼くようになってから格段にうまくできるようになり、失敗もしなくなりました。あの日までは…。
この本のレシピで作ると本当にうまく焼ける。ストウブ持っていてパン作りをしたい人にはとてもおすすめです。失敗しないんで。
と、たぶん調子こいてた私。
この本のレシピは材料混ぜたら6時間から2日冷蔵庫で発酵させるスタイル。
冷蔵庫に入れておけるので明日焼くのが無理でも明後日…とか融通きくんですよね。
準備〜違和感〜
それでその日、6時間後の当日作ってやろうと思い朝の6時に準備しました。午後から焼こうって計画です。何度も作っているフォカッチャです。
イースト、粉やら砂糖やら入れて…生地をつくっていきます…が「あれ、ちょっとベタついてる?」と違和感が。
もしかして…水の量間違えたかも…という疑惑がうっすらと自分の中にありました。水の温度見たら熱かったので水足して直前で調節するか〜と思ってたやつ、あのあと計った?そのまま入れてね?水…1.5倍くらい入れてね?
とかとかとか思っても、まーーなんとかなるんじゃないかと思った。あと実は水ちゃんと計ってるんじゃないかと自分に期待した(計った記憶はない)。
というのも、以前始めに入れるべきオイルを入れ忘れたことがある。気づいたときにはもう粉混ぜて生地まとまってる状態。オイルがないとどうなるかもわかんないので、私はそこにオイルを後入れした(たぶんダメ)。当たり前だけどつるんとすべってなじまないオイル。それをなんとか混ぜて混ぜて…結果焼いてみたら普通にできた。
そりゃちゃんとした人からしたらダメかもしれないけど、普通に焼けて普通においしく食べた。
その!経験があり、なんかこのレシピだとだいたいのことは許してくれるんじゃないか(うまくいくんじゃないか)と思った(私の勝手な妄想です)。
その後発酵が終わりボウルから生地を出したとき、やはり水の入れすぎを確信した。
ベッタベタである。
いくら打ち粉(くっつかないように生地に小麦粉をふりかける)をしようが、もう手にほとんどついちゃうくらいベタベタ。
普通ならこれはもう確実に失敗だろう。
理系魂の登場〜今、失敗するもの作ってる〜
それでも!!
わずかな理系魂が「水を入れすぎたパンがどうなるか知りたくない?」とささやく。どうせ失敗するならどうなるか見たいじゃないか。
あともしかしたら成功するかもしれないし(望みすてず)。
このまま焼いてやる!と決めて工程を進めた。
失敗することがわかっていて作る…これ料理でもお菓子作りでもなかなかあることじゃない。結果失敗ってことはあるけど、今、失敗するもの作ってる…なんてつらすぎんか。何時間単位で時間も使ってる。
アルミンの登場
でも私は不思議と、このときアルミンのセリフを浮かべていた。大好きな漫画、進撃の巨人の主人公エレンの親友アルミンである。
単行本21巻、子供時代のエレンとアルミンが初めて出会うシーン。
いじめっ子にいじめられて泣いているアルミン。
エレン「お前、何でやりかえさないんだよ。やりかえさないからなめられる。負けっぱなしでいいのかよ」
アルミン「僕は…負けてないよ…」
エレン「はあ?」
アルミン「僕は…逃げてない」
エレン「…。お前…名前は?」
と言って仲良くなるんです。
そのアルミンのセリフを思いだし
「僕は…(この失敗確定のパンから)逃げてないっっ」と呟いてました。
あ、戻ります。
焼く
焼けました。
もしかして焼いたらいけるかもしれないと、この時点では若干期待してました(まだ言ってる)。
ちなみに以前成功したときのものはこちら。
今回のやつ
結果は…大失敗です。写真もどよーんとしてます笑
やっぱ水多いのだめっすね。焼けたけど中はモチャモチャって感じで生焼け感のような。アルコール臭もひどい。
「まっっず…」て思いました。
これをさらにトースターで焼いてみたらモチャがマシになるのでは?と思って焼いたみたけど、ほんとモチャがちょっっっとマシになる程度。それだけ。
何よりだいたい美味しい言う夫が「お、おう…」だけでした。
高加水パンなんてものがありますが、あれはちゃんと計算されたものの訳で、私のはただの水分多いだけなんで。モチャパンまずい。
誓い
ゆ…ゆるさねぇよ(自分のせいだけども)。
こんなんで私のパン作りウハウハ経験が最終更新されてたまるかっ!
絶対リベンジしてやる…と誓ったのでした。
注:ストウブパンの本は本当に素晴らしい本です。この失敗は100%わたしのせいです。
つづく
パン作りの記事は他にも
毎月お菓子作り備忘録も書いています