安らぎを感じる
私は昔、相手に自分の意見をハッキリと伝えることができず、いつも相手に合わせてばかりで自分の心に安らぎを見出せなくなった事があります。
やがて眠っているときでさえリラックスできなくなり、夜中に目を覚ましては何度もため息をついたことを覚えています。
その頃の私は身体全体がズッシリと重く呼吸がとても浅かったと思います。
そんなときは椅子に深く腰を掛け、目を閉じリラックスして「呼吸」だけに意識を向けてみてください。
初めのうちは頭の中に次々と不安や心配が浮かんでくるかもしれません。
それでもめげずに続けていると次第に頭の中の不安や心配事がフッと消えて無くなる瞬間が訪れるはずです。
その感覚を覚えてしまえば、続けるほど不安や心配をどんどん手放すことができるようになります。
ヨガにはポーズ(アーサナ)だけではなく、日常生活で活かせるヤマ(正戒)という教えがあります。
この中のサティヤ(正直)について、著者はこのように書いています。
人のために自分の氣持ちにウソをつくこともサティヤ(正直)なことにはならないということなのです。
私たちが他人との関わりの中で生活する以上、いつも他人と自分に正直であることは実際はとても難しいことかもしれません。
しかしいつも自分の心の声を無視して相手に合わせてばかりいては自分自身を大切にすることができません。
自分自身を大切にすることができないと結局は自分以外の人を大切にすることができません。
他人と自分の意見が異なったときは相手と自分の氣持ちが重なりあう所、つまり落とし所を見つけられるかが大切なのではないでしょうか。
それでもどうしてもモヤモヤした氣持ちが残ってしまうこともあるでしょう。
そんなときは、
あなたの「呼吸」だけに意識を向けてみる。
あなたにはいつでも戻れる場所がある。それだけであなたはいつでも安らぎを感じることができます🌝