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あらふぉ~半生を振り返る

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40代会社員が50になる前に半生を振り返り。 棚卸し目的の気楽なエッセイ。
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【あらふぉ~半生を振り返る】はじめに

【あらふぉ~半生を振り返る】はじめに

「自分の半生の話が書きたい。」

40歳で人生が変わる経験をし、50歳へ向かう今、そんなことを考えた。
たぶん、今年クリアしたかった目標を達成して、
「さて次は50歳~55歳くらいまでの目標を立てようか?」
などと気持ちに余裕が出てきたからだと思う。
あるいは、今までやったことが無いことをしてみたいというただの好奇心かもしれない。

私のこれまでの人生を一言でいうと、
「早く人間に、なりたあ~い!

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【あらふぉ~半生を振り返る】私を形成した両親について01

【あらふぉ~半生を振り返る】私を形成した両親について01

良くて「変わってる」
悪くて「不思議ちゃん」

どこへ行っても大体「変な人」にカテゴライズされた私は、あまり一か所に居られない人だった。
学生時代からのバイト・パート、会社員、フリーランスなどなど、お世話になった会社は20社近くになる。
超氷河期就職組で、「失われた30年」ど真ん中を生きてきた私は、それでもとにかくお金を稼がねばならなかった。
学費や生活費のために、370万の借金を抱えていたからだ

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【あらふぉ~半生を振り返る】私を形成した両親について02

【あらふぉ~半生を振り返る】私を形成した両親について02

「おまえはオレのクローンだ」

父はよくそう言っていた。
確かに、考え方や感じ方が似ていると自分でも思う。
しかし、40年以上も生きていれば、母から受け継いだ遺伝子や、性別の影響、そして様々な経験を通して、全く同じ人間にはなり得ない。
それでも、この世の中で最も思考が近しい相手は、紛れもなく父であると感じている。

九州で生まれ育った父は上に兄が、下に妹がいる3兄妹の次男坊だった。
一般的に家を継

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【あらふぉ~半生を振り返る】テレビは無くとも子は育つ

【あらふぉ~半生を振り返る】テレビは無くとも子は育つ

「乱視と遠視と近視が全てあります」

4・5歳の時に眼科検診でこのように診断された。
普通に考えると「遺伝」の二文字で解決しそうなところ、
何故か母は「テレビ」を疑った。

母は根本的に決めたことに全てを注ぐ思考で、行動が極端な人だ。
「これ以上悪くならないように、テレビを禁止しなくては!」
と思ったのか単に何かテレビを見て欲しくない理由があったのか真相は謎だが、残念なことに「テレビ禁止令」が発令

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【あらふぉ~半生を振り返る】ひたすら本を読む

【あらふぉ~半生を振り返る】ひたすら本を読む

ジュニアパイロットというのをご存じだろうか?

これはANAが提供しているサービスで、子供が一人で飛行機に乗る際に、空港スタッフが付き添い、到着空港で待つ保護者などの元へ送り届けてくれるというものだ。

夏休みは子供が1ヶ月家にいる。
共働きの夫婦にとっては頭を悩ませる問題だ。
当然我が家は共働きで、しかも母はフルタイム。

そんな理由で毎年夏休みの1か月間、小学3年生まで私は父の実家の九州へ、一

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【あらふぉ~半生を振り返る】残念な中学生活

【あらふぉ~半生を振り返る】残念な中学生活

中学3年生の夏に、悲劇が訪れた。

私が行こうと決めていた専門学校には、
高校を卒業していないと入学できない事が判明したのだ。

保育園の卒園文集のテーマは「ハタチの自分への手紙」だったが、そこに
「せんもんがっこうをそつぎょうしてデザイナーになっていますか?」
と書くほど明確に、専門学校へ行くことを決めていた私の頭の中には、

中学卒業

専門学校入学(試験が無い)

勉強しなくていい!!

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【あらふぉ~半生を振り返る】人生は修行

【あらふぉ~半生を振り返る】人生は修行

実家を一言で表すと「修行寺」だ。

「働かざる者、食うべからず」
この家訓と自立教育を両方兼ね備えたプログラムが我が家に存在した。

小学1年生:洗濯物をたたむ
小学2年生:お風呂を洗う
小学3年生:掃除機をかける
小学4年生:食器を洗う
小学5年生:洗濯物を干す
小学6年生:アイロンをかける
中学生:料理を覚える
高校生:アルバイトをする

こうしてみると大したことは無いが、これが「追加方式」に

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【あらふぉ~半生を振り返る】初めてのアルバイト

【あらふぉ~半生を振り返る】初めてのアルバイト

初めてのバイトはとても思い出深い。

高校生になって私が最初に選んだアルバイトは、近所のスーパーの中に設置された、小さなクリーニング屋だった。

クリーニング屋での仕事は、お客様から商品を預かってタグ付けし、台帳に記載し、工場に送る準備をする。
工場から上がってきた商品をお客様にお渡しし、代金を頂戴する。という単純な内容ではあった。

今は全てパソコン管理だろうが、その時代にパソコンなどなく、すべ

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【あらふぉ~半生を振り返る】足りない人間だけれども

【あらふぉ~半生を振り返る】足りない人間だけれども

3歩あるくと頭から数字が抜け落ちてしまう。

こういう方、他にもいるだろうか?
私は今でもこれには悩まされていて、小さなメモを持ち歩くことで何とか凌いでいる。

高校で友人になった一人と、一緒にアルバイトをすることになった。
が、レジ打ちのバイトの試験を受けて私だけ落ちてしまった。
暗算が出来なかったためだ。

私は数字を頭に留めておくことがとても困難だ。
よく歴史の時間で習う、語呂合わせなら覚え

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【あらふぉ~半生を振り返る】初めての解雇

【あらふぉ~半生を振り返る】初めての解雇

数々のアルバイトの中で最も印象的なのは、
初めて「解雇」された肉屋だ。

高校では漫研と美術部に所属した。
が、ほぼ部活動をしている暇は無かった。
何しろ入学して数か月後、アルバイトの稼ぎが、飯に直結する事態になったからだ。

学校の近くの大型スーパーの中に入っていた肉屋に販売員として入った。
今はあまり見かけないが、肉やハムなどを量り売りするお店だった。
時間が経った肉は味付け加工されるが、それ

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【あらふぉ~半生を振り返る】数々のアルバイトに感謝

【あらふぉ~半生を振り返る】数々のアルバイトに感謝

数々のアルバイトから学んだことは財産だ。

高校1年から専門学校卒業まで、二桁のアルバイトを経験した。
今思い返して驚いたことがある。

まず、すべてのバイトが真っ当なものだったこと。
今のようにスマホも普及しておらす、すべて求人誌で見つけたものだが、闇バイトのようなものは無かったと思う。

次に、いじめられたり、嫌がらせを受けなかったこと。
基本、変わってるとか不思議ちゃんとか、いじられることは

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【あらふぉ~半生を振り返る】謎のモテキ

【あらふぉ~半生を振り返る】謎のモテキ

高校3年生で、突然モテキが発動した。

いったい何が起こったのか、自分でもわからない。
しかし、そういう時期が人によっては存在するらしい。
初めてお付き合いをしたのは、バイト先で警備員のアルバイトをしていた大学生だった。

「付き合ってほしい」
と言われたときに私は少し悩んだ後、こう考えた。
「付き合うという経験をしてみよう」

自分の生活に精一杯だった私は「自己中」を練り固めたような人間に育って

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【あらふぉ~半生を振り返る】超氷河期の恐ろしい話

【あらふぉ~半生を振り返る】超氷河期の恐ろしい話

専門学校での授業は、まったく役に立たなかった。

何故なら、アナログな授業が多かったのに対し
丁度デジタルへ切り替わった時期だったからだ。

デザインは今やパソコンまたはタブレットで作業するのが普通だと思うが昔は全てアナログだった。
絵の具を溶いて絵を描き、
紙を貼り合わせてレイアウト(配置)をし、
文字などを手書きして、
写真の指定をする。

文字は写植という一文字ずつ文字を組んだ版をつくる職人

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