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徒然草 〜教育エッセイ〜

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日々、教育について感じたことや考えたこと、よりよく生きるためのヒントなどを徒然なるままに書いたエッセイです。
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#指導技術

あふれたコップ 着目するのは最後の一滴?それとも中身?

あふれたコップ 着目するのは最後の一滴?それとも中身?

3月に入りましたね。春、別れの季節。そして、私にとっては辛い辛い花粉の季節の到来。くしゃみが止まらず、目の周りは真っ赤っか。目と鼻を取り外して洗いたいくらいの、小学校教務主任のリッケンです。

子どもたちが行動を変えたり、行動を起こしたりした時のことは、よくあふれ出たコップに例えられます。

子どもたちが行動を起こしたとき、私たちは、きっかけとなった最後の言葉かけや出来事に注目しがちです。もちろん

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心の声がだだ漏れの子に②

心の声がだだ漏れの子に②

行きつけの地元のバーではお客さんがいっぱいいると、いつもマスターからほって置かれます。あとでマスターから、「リッケン君はさ〜、ほかっといても、知らないお客さんとしゃべってくれるじゃない。だから助かるんだわ〜」と言われました。小さい頃から変わらず、今もおしゃべりなリッケンです。

前回の記事では、おしゃべりが止まらない子どもたちの衝動性について、わたしの小さかった頃の経験を交えて書いてみました。まだ

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心の声がだだ漏れの子に①

心の声がだだ漏れの子に①

教室でよくこんな場面に出合いませんか?日々教室で子どもたちと関わっていると、こんな場面に出合いませんか?

実は、小学生の時の自分もこんな子でした。今日は、小学生時代の自分のことも振り返りながら、「心の声がだだ漏れの子」について考えてみます。

幼い頃の私幼い頃は目にしたもの全てに対して「これ何?」と質問しまくるので、母からは、「これ男ちゃん(これおちゃん)」というあだ名で呼ばれていました。さらに

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心のバンドエイド

心のバンドエイド

先生方は、子どもたちがちょっとしたけがをしたときどんな風に声をかけられていますか。

学校生活の中で、日々子どもたちが「頭がいたい」「ケガした〜」などと話にきます。中には、1日何回も訴えに来る子もいます。

今日は、子どもたちの「ケガした〜」の対応方について考えていきます。

子どもたちがなぜ先生のところに訴えに来るのか全然わかっていない私は、こんな風に対応していました。

若いころの自分こんな風

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