心の声がだだ漏れの子に①
教室でよくこんな場面に出合いませんか?
日々教室で子どもたちと関わっていると、こんな場面に出合いませんか?
実は、小学生の時の自分もこんな子でした。今日は、小学生時代の自分のことも振り返りながら、「心の声がだだ漏れの子」について考えてみます。
幼い頃の私
幼い頃は目にしたもの全てに対して「これ何?」と質問しまくるので、母からは、「これ男ちゃん(これおちゃん)」というあだ名で呼ばれていました。さらに、小学校へ入学してからもしゃべりが止まらないので、「あなたは、口から生まれてきたのよ」と何度も母から言われました。
小学生の時の自分は、今冷静に思い返してみると、外からの刺激に対して何かを思いつくと、もうその時点では口から出てしまっている状態でした。そのせいで、小学2年生の時、とても恥ずかしい思いをすることになるのです。
小学2年生の時の恥ずかしい思い出
ある時帰りの会で、担任の先生がこんなことを話されました。
自分の早合点で、クラスのみんなに大笑いされたことがとてもショックだったことを強烈に覚えています。
「これはなんとかしなければ」と心に誓ったわけですが、その後どうなったかと問われれば、相変わらず思いついたら、即、口から言葉が出てしまっているという有様でした。
当時の通知表の所見では、次のように書かれていました。
先生や周りの級友たちに、大分迷惑をかけていたことがうかがい知れます。(当時の通知表の表現はストレートですね😆)
いや、わかってるんですよ。やっちゃいけないことは。でも、どうにも止められなかったんです。
そして今は・・・?
「私、昔は思いついたら口に出ちゃう子で、先生をいっぱい困らせてきた子なんです。」と2年生の時のエピソードを職場の先生方に話すと、「え〜そうねなんですか?信じられない。今は話をよく聞いてくださってるじゃないですか」と言われるくらいまでは抑えられるようになってきました。
はい、抑えられるように。
傍目からは、治ってきているように見えるようですが、全然治っていません。
頭の中では、
こんなことが頭の中で嵐のように起こっています。(つい思いついたらしゃべりたくなってしまうのは、思いついたことが頭から消えないうちに話しておきたいという気持ちからくるものなのかもしれないなと、最近は思ったりもします。)
ただ、気をつけることで、直ぐに表に出さないということはできるようになってきました。長い年月をかけて。
心の声がだだ漏れの子に伝えたいこと
クラスで、心の声がだだ漏れの子を見ると、昔の自分を見ているようで、とても愛おしい気持ちになります。
そう伝えていきたいと思っていますし、何人かの子には実際に伝えました。
先生方にわかってほしいこと
ということです。
思いついて即しゃべっちゃだめなことはわかります。
でもこれは、衝動なのです。厳しい注意では止められません。
もししゃべらせたくないなら、思考停止しろ!と言っているようなものです。
では、注意しなくても良いのかというとそうではありません。
どう集団の中で振る舞うのがよいのか伝えていくことは大切です。
何度も何度も繰り返すことで、少しずつ、本当に少しずつ自分をコントロールできるようになっていきます。
今回は少し長くなってしまいましたので、「心の声がだだ漏れの子」に対する実際の指導の仕方については、次の記事にまとめます。
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