今嫌いな物をずっと嫌いとは限らない。
久しぶりに学校で例の「逆ヴィーガン弁当(野菜一切無し)」を食べた。もちろんこの強烈な個性に驚愕しつつ、そう言えば子供の頃は野菜嫌いだったな、と思い出した。どれぐらい嫌いだったかと言うと、遂に高校1年生の時に野菜を食べなさすぎて夜に視力が突然悪くなると言う「鳥目」と言う病気になったぐらい。戦後の栄養の悪い時期には多くの人がなっていたらしいのだが、病院に行ったらベテランの先生に「今のこの豊かな時代に鳥目になるなんて、貴重な存在だよ。凄いよ」と笑いながら褒めてもらった。
これは大変だとそこから無理して野菜を食べだしたら、「あれっ、野菜って意外と美味しいんじゃん」と気付いて来て、今ではメイン、味噌汁の他に必ず野菜の副菜が無いと気が済まない感じ。なのでもしかしたら「僕って何々だから」とか「私って何々だから」とか、あまり決め付けない方が人生楽しくなるのかもしれない。楽しく暮らすのに自分に対する理解を深めるなんてマストだとは思わないし、その方が自然体でいられるんじゃ無いかな、なんて見事に茶色1色の個性的なお弁当を見て思ったのであった。