地球戦隊ファイブマン、第33話「必殺裏返し🎴」
※以下、1990年10月12日の放送回になります📺
少しばかりの知識や技術は、それに頼ったり自負したりして、かえって大失敗をすることの例えであるこのことわざ。
自分の力を過信し、周りの仲間の良い所すらも使いこなせない。
…焦りは人の正常な判断を狂わす…。
銀帝軍ゾーンの地球征服、その足止めになっていたファイブマン。
幾度となく作戦失敗を重ねたガロア艦長には、もう後が無かった。
そう、彼は焦っていた。
だからこそ、最強×最強という安易な組み合わせで最強合身銀河闘士を作り出そうとしてしまう。
ガロア艦長の中では完成図は…
加えて、銀河博士ドルドラが行っている合身フランケンカプセルの操作も自身で行ってしまい…
生まれてきた合身銀河闘士は
誰が観ても分かる失敗。
しかしガロアはゴリワシギンで街を襲わせる。
…幾度と聞いてきた″失敗″という言葉の焦り。
その焦りは結果、無策という最悪の作戦を生み出し、仲間の長所を生かしきれないガロア最大の弱点を露呈してしまう…。
そんな全て劣勢で進んでいた作戦の中、ゴリワシギンは自らが回転する事で″何でもひっくり返す強風を生み出す″という能力を見出す。
しかし、そんな能力を見つけたゴリワシギンが更に見つけてしまったもの。
それは″めんこ遊び″
何でもひっくり返したい欲求で溢れたゴリワシギン。
ゴリワシギンのそんな欲求を満たしたのは、めんこだった。
恐らく初代艦長シュバリエだったら、仲良くした街の人の心を騙してファイブマンに相対する敵にしてしまう次の作戦も閃きそうだが、自分の手柄が欲しく焦っているガロアにそんな余裕は無かった。
ガロア艦長が思いついた作戦は、ゴリワシギンをすぐに巨大化させ、巨大面子で学たちを踏み潰す事…。
……誰が観ても愚策。
ロボ戦になる事も、、、
めんこ勝負になりゴリワシギンが勝てなくて怒り狂う事も、、、
そして怒り狂った先にはスーパーファイブロボの″スーパーベクトルパンチ″が待っている事も…
焦りで考えられなくなっていたガロア艦長に勝利の女神が微笑む事は微塵も無かった。
もし、ガロア艦長が自分の強さに溺れず、仲間の強さを生かしながらファイブマンと相対していたら…、
学というめんこもひっくり返る事があったかもしれない。
◯Another talk
奇しくも1990年11月21日にスーパーファミコンが発売される、約1ヶ月前に放送された今話。
私も経験があるのだが、いわゆる昔の遊びには、両親と子供の繋がりがありました。
それは時に遊び方を教える師匠にながら、時に子供たちの前に聳え立つ壁になって、親は子供たちの憧れでした。
対して、スーパーファミコンやゲーム類で子供と対等に遊べる親は滅多にいず、遊びの師匠はいつの日か同世代の友達に変わっていってしまいました。
今話には相手のめんこをひっくり返しやすく工夫として、自分のめんこの裏面に蝋燭の蝋を塗る方法を父親から子供に教えている場面がありました。
ゲームのテクニックは当時の父や母からは絶対に継承されないモノでした。
遊びや共通の話題は″繋がり″を生んでくれます。
私は今話のファイブマンを観て、実際にめんこで遊ぶ風景を初めて観る事ができました。
好きなモノを通した時間旅行⏳
もしかしたらお土産は両親との楽しい会話になるかもです🦆
ではでは、今回はこの辺で👋