地球戦隊ファイブマン、第3話「挑戦!銀河の虎」※ 1990年3月16日放送回
「私は永遠の命を得て、全銀河不滅の支配者となるために、999個の星を滅ぼして来た。そして、ついに念願の1000個目の星:地球を見つけた。
…だが、今まさに我が夢が叶うかと思った時、僅か5人の人間に阻まれてしまった。恥を知れ!それで銀河無敵の銀帝軍ゾーンと言えるのか!ファイブマンとやら、何としても倒せ。さもなくば、お前たち、この雪と氷の世界に永遠に埋め尽くしてしまうぞ!」
銀河剣士ビリオンが呼び寄せた戦友トラルギン。
「固い絆で繋がれた…。」
彼らは以前から”戦いの場面”で背中を預ける仲だった。
トラルギンは人の体に入り込んでコントロールする力がある。
ビリオンは学にトドメを刺す為に利用する為に彼の力を利用する計画を立てる。
今話のテーマは”壊れない絆”
トラルギンは学の教え子のタケシの体を乗っ取り、学に攻撃を仕掛ける。
尚、今話の心に刻みたいセリフはそんなタケシの学への本当の気持ちが込められた言葉を選ばせて頂いた。
抵抗できずに一方的な状態になる学を襲い続けるタケシ。
普段のタケシも学にいたずらを吹っかけ続けていた。
しかし、それはタケシからの愛情表現。
そこには、学への愛が込められていた。
だからこそ、学は本当の彼を信じ、彼を守る選択を取った。
”抱きしめるという最大の愛情を使って…”
トラルギンがタケシから学に乗り移った際、学は「苦しい」と一言も発しなかった。
それは教え子であるタケシの苦しさを一番近くで見て理解していたから。
「身を捨ててこそ、活路は開けるんだ!」の学のこのセリフ、そして生身の身体でトラルギンに立ち向かって行った学の背中からは、彼の最大級の”絆”を感じる事ができた。
他責、責任逃れ、陰口や陰湿ないじめ。
未だに無くならない人を戒める光景。
私自身も心無い言葉に傷つきながら仕事をしていた事もある。
何故、傷つくのか?
それは愛が無いから。
トラルギンに乗り移られたタケシからは、学に対する愛情が滲み出ていた。
仲間を信じ、力を認めてあげる、そして伸ばす事ができていたら、心無い言葉は叱咤に変わっていただろう…。
今の会社に蔓延っているのは、ビリオンの様な人達に感じる。
トラルギンを利用し、トラルギンものとも学を葬り去ろうとした。
人を利用して自分の評価を高めたい人は、悲しいがこの世には溢れかえっている。
だから、来世で私は人に生まれ変わりたいと思えない。
…人の悪に触れすぎているから。
人を蹴落として掴んだ評価、その上の評価を得る為にはまた別な人を蹴落とさなければいけない。
そして、その無限ループが傷つく人を生み出し続けている。
ビリオンの心を知った後の、ビリオンとトラルギンのやり取りは、人の嫌な部分が滲み出ていた。
素直に「ごめん。」と謝れる関係性。
それは、双方の愛情の掛け方によって深くもなり浅くもなる。
一方、人を貶めようとすると、そこには怒りや悲しみしか生まれない。
だからこそもう一度、戒めを叱咤に変える努力、考えてみても良いのかもしれない。
一人一人が考え直す事で、輝く人が増えるのだから。
そして、この地球は
”銀河でただひとつきりの 虹の降る星”なのだから。
※ファイブマンOPより抜粋
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