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『どの様な「食材・食品・生産物」を私は食べたら良いのか!?』(「体質/体調別」栄養摂取のアプローチ)〜【氣9節】前編
【氣9節】〜『不安神経・イライラ でお悩みの方々へ』「不安神経・イライラ の改善に、効果的アプローチがある東洋医学的理論&成分(食材・食品・生産物)」について【➀】
◆【不定愁訴症候群〜⑨】『不安神経・イライラ』の概要〜
◉「不安神経症」とは?、〜
・「不安障害(不安神経症)」と云うのは、「不安や恐怖の感情」が、普段の状態とは異なって過剰に付きまとってしまい、「日常生活に支障をきたしてしまう」事です。
「過度のストレスや疲れ」等をきっかけとして、「感情のバランス」が崩れてしまい、「理由に不釣り合いな不安と恐怖」が出つづけてきてしまう事です。
◎『不安神経/イライラ』の特徴 〜
◉『日常生活で現れるサイン』〜
・「毎日のように心配や緊張/不安を感じて悩んでいる」。
・「怖くて電話に出ることが出来ない」。
・「恥ずかしい思いをするかも知れないという状況に強い不安や恐怖を感じる」。
・「人前に出たり、人と話をしたり、人と食事をしたりすると不安や緊張が出現する」。
・「人前で字を書こうとすると手が震える」
・「電車に乗ることが出来ない」。
・「人に注目を浴びないようにこそこそしてしまう」。
・「不安や恐怖を感じる場所や状況を避けようとしてしまう」。
・「不安な気持ちが強くなり、仕事や学校生活や家庭生活が思うように過ごせない」。
◎『不安神経/イライラ』の症状 〜
◉『精神面の症状として』〜
・「漠然とした不安がある」。
・「神経が敏感になった感じがする」。
・「緊張が続いている」。
・「落ち着きがなくなった」。
・「気持ちを集中させる事が出来なくなった」。
・「イライラしたりする事が多くなった」。
・「その内容が不合理だと分かっていても、頭から追い払うことが出来ない」。
◉『身体面の症状として』〜
・「肩や筋肉の凝りがある」。
・「不安に掻き立てられて、繰り返して行為を行ってしまう」。
・「心臓がドキドキして動悸がする」。
・「胸に痛みや不快感がある」。
・「お腹の違和感が突然出てくる」。
・「吐き気が出てくる」。
・「突然、汗が出てくる」。
・「体の震えがでる」。
・「眠れない」。
・「めまいやふらつき、気が遠くなる感じ」。
・「息切れや息苦しさが突然出て苦しく感じる」。
・「のどに何か詰まったような感じがあって、息が吸いづらい・吐きづらい感じ」。
・「頭痛がするときがある」。
◆『不安神経・イライラ』における、「東洋医学(漢方)」的 見解について、
◉「東洋医学(漢方)」的見解における、『不安神経・イライラ』の解釈とは、…
〜[漢方と鍼灸・誠心堂薬局より]〜
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◎「中医学」では、「自律神経」を司る「“肝(かん)”」の働きが乱れると「自律神経失調症といった不調」が起こると考えます。
実際の「症状として」は〜、
[精神活動、気血の運行、消化活動の調節]に影響を及ぼします。「強いストレス」で、「食欲に異常がでたり、便秘や下痢」になったりするのはその為です。
では、どういった「原因」で「“肝”」の働きが乱れるのかと云うと〜、
[イライラや激しい怒り、思い通りにならない不満 等の感情]によって起こる事があります。
「“肝”」を含む「五臓(ごぞう)」は、「七情(しちじょう)」と呼ばれる〜、
[“怒・喜・思・憂・悲・恐・驚”]の「感情」を過度に感じると、「五臓を傷める」為です。
感情以外に、「季節の変わり目」や「環境の変化」といった「外因(外的要因)」や、「身体的な負担」や「栄養不足」、「睡眠不足」等の「内因(内的要因)」によっても「“肝”」の働きが乱れます。
◉【中医学体質別・診断法】〜
① 肝鬱化火(かんうつかか)体質
・「ストレス」等の精神刺激により「熱が生じている状態」。
・「強いストレス」によって、「自律神経が失調しているタイプ」です。
「ストレスが過剰になる」と「気の流れ」をコントロール出来ず、「流れが詰まる」事で、「熱を持ち易く」なります。
「気の巡りを整え」、「熱症状を抑える」様な「漢方薬」を用います。
※「随伴症状」〜【イライラし易い/情緒不安定/手足の冷え/頭痛/目の充血 等】
② 痰熱内擾(たんねつないじょう)体質
・身体の「余分な水分(非生理的水分)」と「熱」が「体内に停滞する」事で、「精神不安になり易い状態」。
・「甘い物」や、「味の濃い物」、「アルコール」等の「暴飲暴食」や「消化機能が低下したタイプ」で、身体の中に「余分な老廃物(痰湿)」と「熱」が溜まっています。
それによって「精神状態にも影響します」。
「痰湿の排出を促し」て「気の巡りを助け」、「消化を助けたり」、「熱症状を抑える」ような漢方薬を選びます。
※「随伴症状」〜【寝つきが悪く夢をよく見る/不安感/胃やみぞおちの閊え/痰が多い/ 頭重 等】
③ 心脾両虚(しんぴりょうきょ)体質体質
・疲労や貧血」等で、「身体に必要な気や血(けつ)が不足している状態」。
・「思い悩む性格」であったり、「元々胃腸が弱かったりするタイプ」です。「気や血が不足する」事で「精神不安」も起こります。
体に必要な「気や血を補い」、「自分で気や血を作れる」様に「体質改善」したり、「胃腸を強く」しながら、「身体をリラックスする」漢方薬がお勧めです。
※「随伴症状」〜【不眠/動悸/物忘れ/疲労感/ 頭重/冷え/眩食欲不振暈/ 等】
③ 心腎不交(しんじんふこう)体質
・「加齢や心労」、「過労」により、「身体の陰分(体液)が不足」し、「相対的に熱が強くなっている状態」。
・「身体の体液が不足」し、「精神の興奮によって熱が籠る」為、「脳を鎮静する事が出来ないタイプ」です。
「津液や陰分を補い」、「余分な熱を冷まし」ながら、「気の巡りを調整する」漢方薬を使用します。
※「随伴症状」〜【逆上せ/耳鳴り/物忘れ/足腰が怠い/ 手足の火照り/口内炎 等】
以上です…。 『不定愁訴症候群〜「不安神経・イライラ」【②】』に移ります。