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「生きている間の哲学」とは?

製造工場の鐘の声
諸行無常の響きあり

無塵服の白の色
盛者必衰の理をあらは(わ)す

自分でも何言ってるかわからないですが、相変わらず仕事テンパっててウケるー。(製造業勤務)

そうなんです。日々、なんかしんどいです。
余裕がなくて、今朝は家族に不機嫌をぶつけてしまいました。反省。

いずれにしても「この苦悩はなぜ生じるのか」を徹底的に分析する態度が、もともとの仏教の手法です。そのやり方は超クールです。

オートマチックに、無明→執着→苦悩という連鎖になってしまっているのを、ひとつひとつ分析・確認していきます。
心身をどんどんシンプルな状態へともっていき、自分の本性を直感的に把握します。  

「退屈」より抜粋 / 釈 徹宗

「観察」という言葉はもともと仏教用語なんですって。知恵によって対象となるものを見極めること=観察 だそう。

抱えている問題を観察して現状を把握し、その上で対策を考える。問題解決の手法も仏教がベースとなっていることが興味深かったです。

本の中で「仏教は生きている間の哲学」とも書かれていました。

死後の世界に想いを馳せるものではなく、今をより良く生きる術について説かれているものが仏教なのです。その事実を知っているだけで、ちょっとカッコいいような気がします。

あと、個人的には「中道」という仏教用語も気に入っています。

【中道】
対立または矛盾しあう両極端の立場を離れ、両極端のどれにも偏らない中正な立場を貫くこと

つまり中道とは「極端な思考を持たず、心のバランスを保ち、健やかな精神状態を維持すること」なのです。

私も視野の狭い価値観に振り回されず、自分自身をしっかり観察した上で、どの位置に留まって行動すれば良いかをきちんと考えられるようになりたいです。

今年最後の一週間。
相変わらず課題は山積みで悩ましいですが、中道の精神で頑張るぞー。

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