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【症例紹介#3】将来の漠然とした不安等による手掌、足裏の火照り・モヤモヤ感
主訴と所見
患者:30代男性
主訴:手足、特に足の裏がモヤモヤして気持ち悪い。腰付近がダルく抜けるような感じがする。
内容:仕事自体は順調ではあるが、将来の漠然とした不安から手足、特に足の裏がモヤモヤして気持ち悪い。
特に夜中にひどくなり、眠れなくなることがある。
所見:表情は明るく振る舞っているが、舌所見は全体的に白く固く縮こまって、烈紋が強く認められる。かつ軽く震えている。足裏は固く体格に見合わず大きく分厚い。
東洋医学的所見:不安により「心」に負担がかかり「心陰虚症」となり、手足心熱の症状が出ている。
舌所見も陰虚症状を示している。
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治療内容
処置:マッサージクリームを使用して足裏を刺激していくが、この際大切なのは体がのけぞるほど強力な圧で刺激しないことだ。ストレスで心火が昂っている者に更に我慢を強いることになり、逆効果になる。
その後、背骨沿いから背面を徒手で緩めていき、神経の昂りを抑えていく。
整体後は心的なストレスを軽減させる部位に鍼を打ち、しばらく置鍼する。
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鍼を刺して神経が落ち着くのを待つ間に、足裏の阿是穴(押すと痛気持ち良いツボ)に対して押圧を加えていく。この時、強すぎる刺激は余計に神経を昂らせてしまうので注意が必要である。
終わりに
結果:治療内容としては鍼3:徒手7の割合で施術した。4週に一度の頻度で通っているが、本件のような陰虚症状は認められていない。
養生法
下記場所に灸を施すとよい。
火を使うのが苦手な場合は、やや値段は張るが火を使わない灸を活用したい。
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ツボの場所について
ツボの場所は厳密でなくて良い。
押してみて「他の場所よりも気持ち良い」「痛い」「凹んでいる」場所で十分に効果を得ることができる。場所にこだわりすぎて神経質になるのは良くない。