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91.わたし、少女を捨てられない。
お久しぶりのわたし。
思い悩んで、わたし。
どうぞ綴らせてください。
どうか語らせてください。
変化を求めて飛び込んだ
その世界で
求めていたはずのものを得たはずなのに
結局わたし少女を捨てられずに
自分自身への嫌悪感を強めています。
愛されたいと願ったくせに
愛されることが、怖い。
応えられない自分が苦しい。
あの頃のわたしを振り返る。
あの頃のことを決して後悔だけのものに
したわけではな
84.わたし、いつの日か。
ここに文章を綴らずに済んでいるのは
わたしが大丈夫になってきた証です。
あの時のわたしより、幾分大人になりました。
ウソツキだった猫は
嘘上手になって
今日も今日とて今日をそれなりにやり過ごし
時に芝居に本気になって
のらりくらりと1匹で気楽に過ごしております。
時折耳に入ってくる
死にたくなったあなたの話。
あぁ、元気そうなその声の裏側に
人はなんてものを秘めているのだろう。
今日を生き
83.わたし、ひとりぼっちは怖くない。
好奇心がわたしを強くする。
どこにだって行ける気がするのが東京の利点だ。
今日もひとり、わたしは電車に揺られ旅に出る。
電池の切れない言葉を紡げるツールがあったならいいのに、ノートではあまりにも零れ落ちるものが多すぎて。
ひとりぼっちはとても身軽だ。
ひとりぼっちは怖くない。
でもたまに、ふと、誰かに会いたくなる。
カバンの中には台本が入ってる。
音楽を聞く機械も入ってる。
でも、きっとそ
82. わたし、愛想笑いも。
近頃、愛想笑いをする機会を
なるべく減らしてきたように思う。
なるべく
楽にいられる場に身を置いて
愛想笑いをしなければいけない場を避けて。
たまたま
昨日今日と久しぶりにそういった集まりが続いた。
職場の飲み会と、大学時代のクラスの集まりだ。
今日、無理に笑っているせいか
頬が痛くなってきている自分に
心の中で苦笑い。
似つかわしくない場に、無理に身を置き続けるのは辛い。
そういうオーラ、
81. わたし、言葉の魔法をかける。
もうすぐ年末だ。
もうすぐ今年が終わる。
まだ気が早い? いやいや。
時の流れはあっという間だ。
はじまったと思った12月はあっという間に過ぎ去って
あっという間にクリスマスが過ぎてお正月になるだろう。
気持ちが現実に追いつかない日々。
気がついたらどんどん置いてきぼりにされる。
だけど、だから
忘れないようにしないといけない。
わたしがやりたいこと。どうしていきたいかということ。
今、来年
80. わたしの最近気がついたこと。
わたし、最近気がついたことがあるんです。
正しく言うと、気づかせてもらったこと。
「どうして芝居をやりたいの?」
その質問がずっと苦手だった。
どうしてって、好きだから。
演じたいから。
それ以上でもそれ以下でもないよ。
どうして芝居をやりたいかなんて
そんなの忘れてしまった だって
気がついたら演じることに惹かれていた
小学生の頃から…
それが今までの釈明
有名になりたいわけでも
お金
79. わたし、どこにも行けない。
自己アピールができないのは
役者として致命的
喋れないわたしは今日も
にこ にこ にこ。
待ってるだけじゃ
どこにも行けない。
羽のように軽く
飛び回れる人ならともかく
今のわたしは石のよう。
海に投げ込まれたなら
ぶくぶくぶくと沈んでしまうわ。
待ってるだけじゃ
どこにも行けない。
石のように重い
わたしをわざわざ
引いてくれる人もない。
若さという免罪符も
そろそろ底をつき
キラキ
78. わたし、誕生!
あっ きっと今頃 分娩室!
お母さん、頑張ってる頃かも。
12時に休憩をいただき
トイレに立ち寄った。
鏡に映る自分は、ちゃんと仕事をしている
大人の女性。
27年前の今日、13時02分。
わたしがこの世に生まれた時刻。
あれからすくすくと育ち
今では身長167cm。
化粧をするようになった。
眼鏡をかけるようになった。
時の流れは不思議だ。
27年という歳月は、赤ちゃんを大人にしてしまう
76. わたし、一人旅。
ベッドでスマホをいじっていたら
いつもと変わらないので外に出た。
水音が聴こえる。
虫たちが鳴いている。
自然に心を洗ってもらう。
思い切って一人旅に出た。
宿泊込みの一人旅は初めてだ。
20代も後半に差し掛かろうというのに
いかにわたしが小さな世界から
怖がって、飛び出していかなかったかがよく分かる。
飛び出してみたら
なんてことなくて、
何を怖がって、何を自分自身で閉じ込めて
小さく小さ