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76. わたし、一人旅。

ベッドでスマホをいじっていたら
いつもと変わらないので外に出た。

水音が聴こえる。
虫たちが鳴いている。
自然に心を洗ってもらう。

思い切って一人旅に出た。
宿泊込みの一人旅は初めてだ。
20代も後半に差し掛かろうというのに
いかにわたしが小さな世界から
怖がって、飛び出していかなかったかがよく分かる。

飛び出してみたら
なんてことなくて、
何を怖がって、何を自分自身で閉じ込めて
小さく小さく、自分で自分を窮屈にしていたのかと
そんな風に感じた。

いつもそうだ。
自分で自分を難しく、卑屈に、抑圧してしまう。
閉じ込めてしまう。息を潰してしまう。

もっと大胆であってもいいはずなのに
ありのままでいていいはずなのに
自然に、息ができていいはずなのに

自分自身を見つめる時期だ。
ずっと課題としてきながら
どこかで追求するのを避けてきた。

答えを出すのは怖いのだ。
本音を認めるのが怖いのだ。
どこかで分かっていながら。

わたしの魂は、ずっと叫んでる。
演じたいって。表現したいって。
それを頭が邪魔をする。

どうして演じたいかって
役の中でこそ、わたしは、本当のわたしを生きられる気がするのだ。

役を生きることが、自分を生きることのような気がするのだ。
心を動かしたいんだ。葛藤したいんだ。
そこでお客さんと対峙したいんだ。

あぁ、それは苦しいだろうなぁ。
でもやりたいと思ってしまうのだなぁ。

やりたいのに、苦しみきれないんだ。
辛さに耐えられなくなってしまう。
だから、中途半端なんだ。

それでも表現したいのか?
答えはYesだ。わたしの心はそう言っている。

打ち勝たねばだなぁ。

怖い、怖い、怖いけど、

飛び出してみたら
なんてことなくて、
何を怖がって、何を自分自身で閉じ込めて
小さく小さく、自分で自分を窮屈にしていたのかと
そんな風に感じるのだろう。

声に出して言ってごらん。
演じたいって。

それが本音だよ。

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