【新学期/クラス分け】新学期が始まった途端にクラス分けのやり直し【中学校】
新学期が始まった途端、中学校でクラス分けやり直し 「生徒指導上配慮できてなかった」3年生を臨時休校。
というニュースを読みました。
概要としては、
滋賀県の守山市の公立中学校で、生徒指導上必要な配慮ができていない学級編成になっていたため「クラス分けをやり直す」と発表しました(4月8日)。
さらに、この日に行われる予定だった始業式を取りやめたそうです。
※上記予定していたクラス分けからの授業再開を、さらに延期するそうです。(4月10日時点)
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私も、十年以上教育業界に携わっていますが、このように、新学期に入ってからもクラス分けが正式に決定しないという状況は、私の知る限りではありません。
クラス分けが上手くいかないということは、原因として「生徒同士の関係性が悪い」クラスを設置してしまい、保護者等からの指摘が入ったということなのでしょう。
クラス分けが決まってしまうとそのクラスで一年間過ごさないといけないわけですから、様々な人の思惑が絡み合います。
学校教師の私の友人は、受験から新学期までの1月から4月までがホント大変だとこぼしていました。
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今回の件とは別の話になりますが、私は、学習塾選択については個別授業ではなく集団授業を(なるべくなら)おススメしております。
もちろんそれには様々な理由がありますが、そのうちの一つが集団生活に慣れるということです。
学生時代は学校での授業、そして、大人になっても会社という集団で生活する方がほとんどです。
その際に、良いことばかりな集団ならともかく、そうならない場合には様々な困難が考えられます。(私も会社員時代は、全くそりの合わない上司にあたり体調を崩したこともありました…)
もちろん、今回の生徒同士の関係が、「いじめに直結する」「登校拒否に繋がる」といった明らかにマズいレベルならともかく(守山市の件は、一度決まったクラス分けを延期&再延期されるということなので、恐らくそのレベルなのでしょう)、気に入らない・邪魔に感じるレベルであれば、そういった人間関係をどのように突破していくのか、ということも学校で学んで欲しいです。
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今回の件で学校側にも少し情状酌量の余地がありそうな背景としましては、この公立中学校の三年生が「11クラス、381人」いるというところです。
これだけのマンモス校であれば、学校側が把握していない人間関係もあったのではないでしょうか。
声に出していればともかく、内にこもっていた感情などであれば学校側も把握しようがなかったのかもしれません。
もちろん、今回の件は学校側の大きなミスとして扱われてしまうことは避けられません。
始業式を取りやめた影響などで、一年間のスケジュールに影響が出ることも考えられます。
しかし、中学三年生は、高校受験だけでなく修学旅行など、中学生時代を振りかえった際に大人になってからも影響のある大きなイベントがある学年ですから、生徒たちは、今回の件を前向きに消化してほしいですね。
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