【福島県/県立中学校・高等学校等】2024年10月(4)【教育の現状レポート】
お疲れ様です。
人財教育/人事労務コンサルタントP206です。
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福島県教育委員会は、2023年3月にnoteと協定を締結し、「福島県の教育を支える地域の人々や企業・団体などが発信する情報をまとめたメディアをnoteに構築する」という、新しい試みをスタートしています。
このプラットフォームには、福島県の教育に携わる方々にとって、興味深い記事・多くの方に共有して頂きたい記事などが多く発信されています。
しかし、毎日多くの記事が発信されていることで、良記事・必要な記事が目に付かずに埋没してしまうことは大変残念に思います。
私も福島県の教育に関わっている一員ですので、様々な関係者の思いを伝えるため、良記事を定期的に取り上げることが出来ればと思い、上記プラットフォームに掲載された各学校等の現状についてのまとめ記事を発信していきたいと思います。
今回は『2024年10月28日まで』の記事まとめです。
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1.新しいけど伝統校~喜多方桐桜高校の今と歴史と魅力~喜多方桐桜高等学校(県教育委員会)
記事の概要
喜多方桐桜高等学校が既存校2校の統合によって誕生して10年あまり。商業と工業を学べる地域の専門高校として、生徒が元気に活動しています。
実は統合以前の既存校の歴史を含めるとその歴史は100年以上。さまざまな場面でその長い歴史が反映されている学校です。そんな〝新しいけど伝統校〟あるいは〝伝統あるけど新しい〟といった本校の一面をご紹介します。
1 5連覇達成!経営マネジメント科(商業科)喜多方とともに
ビジネスマネジメント科3年「課題研究」の調査研究班はこの発表に至るまでに地道に調査研究を続けてきました。
地域の方々からの意見聴取やフィールドワークをとおして、自ら設定した「喜多方の魅力を創出・発信」という課題を探求してきたのです。
その甲斐あって、30回を数える福島県生徒商業研究発表大会の調査研究部門で令和6年度の最優秀賞を勝ち取り、5連覇を達成することができました。
2 桐と桜のながい歴史
喜多方桐桜高等学校は平成22年(2010年)4月1日に開校しました。
校旗のデザインでは喜多方商工高等学校の校旗から、喜多方商業高等学校は八重桜のモチーフを、喜多方工業高等学校は桐花のモチーフを、それぞれ使って各校の校旗が制定されたと聞いています。
そして、時が流れて四十余年。喜多方商業高校と喜多方工業高校が統合され、平成22年(2010年)4月1日に喜多方桐桜高等学校が開校したというわけです。実に一世紀近くにわたる長い物語の末の統合でした。
喜多方桐桜高校の校旗は八重桜と桐花を用い、スクールカラーは喜多方商業高校の紫色と喜多方工業高校のオレンジ色を融合させた紅紫色(こうししょく)と制定されています。
3 進路指導レボリューション
喜多方地域の中核的な専門高校である本校は、ありがたいことに毎年多くの就職求人票をいただいています。また、各事業所さんや上級学校の方々が本校に足をお運びいただき、さまざまな進路の情報をご提供いただいています。この場をお借りして御礼申し上げます。
今年4月に、本校進路指導部が生徒や保護者がネットでわかりやすく企業・学校情報に接することができるよう「喜多方桐桜高校 進路来校企業・学校状況等」webサイトを立ち上げました。
このホームページからは求人票閲覧システムにログインすることもできますし、喜多方市企業情報サイト「きたかたわく・ワーク」へもリンクを張らせていただいています。
生徒や保護者からは手軽に情報が入手できることが好評で、現在もコンテンツの充実を図るために日々情報更新中です。
4 オリンピックイヤーでさらにもりあがるレスリング部
本校のレスリング部はとても強く、近年の東北大会では上位入賞、インターハイや国民スポーツ大会には毎年のように出場し、成績も年々上昇している状況です。
今年の夏にはヨルダンのアンマンで開催されたジュニアオリンピック大会に日本代表として本校生徒が出場しており、今後の活躍がますます期待されます。
昨年度には、米国カリフォルニア州の高校生レスリング選抜チームが親善交流で来県した際、本校を訪問し、本校体育館を会場にして福島県選抜チーム(本校生徒がたくさん選抜されて入っていました)と親善試合を行いました。そのようすを全校生徒が観戦し、迫力ある試合と選手のパフォーマンスに会場は大盛り上がりでした。
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地域に根差す伝統高校だからこそ行える施策と、新しい挑戦に多くの方が注目して欲しいです。
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2.南郷刺し子の継承と伝承を担うために。(県立南会津高校)
9月17日(火)と23日(月・祝)に南郷刺し子会の方々をお招きして、南郷刺し子体験を行いました。
体験を行ったのは、2年次の総合的な探究の時間(通称「南会津学」)で南郷刺し子について探究している6名の生徒たちです。体験は、はがきサイズの藍染の布に白い糸で「麻の葉」や「亀甲」などに代表される和柄をレイアウトして刺し子を施すというものです。
両日は、ただ刺し子を体験するだけでなく、南郷刺し子会の会長・馬場純子様から、南郷刺し子会の歴史や活動の想いなどをお話しいただき、南郷刺し子が持つ意味や文化に対しての理解を深めながら体験を行いました。
生徒たちは、模様をレイアウトするところから縫うところまで慣れない部分が多かったようですが、講師の方々の丁寧なご指導とご助言のおかげもあり、一心不乱に作品作りに取り組むことができました。小さいものでも大変時間が掛かるもので、まだ完成まではたどり着けませんでしたが、完成に向けて継続して制作を行い、展示も予定しています。
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地域の伝統文化を継承する取組みを行うことも、学校の大きな役割の一つです。
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3.総探の時間 ~「ちょこプロ」発表会~(県立あさか開成高校)
8月下旬~9月上旬にかけて、1年次の「総合的な探究の時間」で、「ちょこプロ」のクラス内発表→学年発表会を行いました。
①まずはクラスで5~6人のグループをつくってグループ内で発表
②グループの代表者がクラス内で発表
③クラスの代表者が学年全体に向けて発表
という流れで実施しました。
前年度から実施している”ちょこプロ”は、NPO法人カタリバさんの教材で、探究活動のクイックステップとして
★1週間で完結できる
★誰かのためになる
★1週目の振り返りを活かして2週目を行う
という探究サイクルを体験してみる活動です。
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ある課題を「長期間・深掘りする」だけでなく、このように短期スパンの課題に取り組むことも、探究活動で必要な事です。
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4.ある小規模校の「積み重ね」の一事例【前編】(県立猪苗代高校)
今回の記事は猪苗代高校における防災・減災に関する学びの「積み重ね」の一事例になります。
6月頭、二日間にわたって実施されました、全校生参加の「防災・減災合宿」。
初日のスタートでは、福島県立博物館の筑波先生による震災時に役立つ学び。
土砂災害警戒区域以外であっても、孤立し得る集落があること。
昨年度に引き続いての「ローリングストック」や「やさしいにほんご」についての講話。
今年度は、自衛隊会津若松出張所の皆さまによるデモンストレーションからスタートしました。
昼食を挟み、今度は生徒たち自身によるHUG訓練。
今年度は全プログラム、異学年による班編成。
災害時、同じ年齢の者同士だけで活動するなんてことは現実的でありませんよね。
続いては、場所を体育館に移しての「ロープワークの基本」実習
昨年度以上のクオリティを見せてくれたのが「段ボールベッド」作り。
生徒たちにとっては、まさに「協働的姿勢」の見せどころ。
大人たちも驚きの取り組みでした。
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最高のお手本と、生徒自身の学び。
きっと将来に役立つことでしょう。
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