【簡単あらすじ】探偵の探偵Ⅱ(微ネタバレ)【松岡圭祐/講談社文庫】
「この探偵を探偵しろ。今度ばかりは自己責任とはいわん。必要なら、ぶっ●せ」
「承りました」
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本作は、前作「探偵の探偵」の数か月~約一年後の話になっています。
前作は、主人公・紗崎玲奈が探す死神を追う途中で障害となった大手悪徳探偵会社と、その協力者である警察の一部との闘いが中心でした。
ですので、玲奈の最終ターゲットである「死神」の影が見えにくい内容でしたが、今作は、死神や前回の悪徳探偵社と比較すると小物感はありますが、某悪徳探偵を倒し、ある事件に関連し半グレ集団につかまりながらも、協力者の力を借りその組織を壊滅状態にまで追い詰め、死神の情報を得る。
という形であり、読者にも少しずつ核心に迫りクライマックスへ続いていることが分かる内容になっています。
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本作で、玲奈はついに最終ターゲットである死神についての具体的な手掛かりを掴むことに成功しました。
そして、前作から玲奈に寄り添っている同僚・峰森琴葉も、両親や姉など家族との関係に(ある程度の)ケリをつけ、スマ・リサーチ社に正社員として入社することになるなど、助手としてのポジションを確立し、次作では戦力として活躍しそうな雰囲気があります。
玲奈らが所属するスマ・リサーチ社社長の須磨康臣は、本作までは、玲奈が探偵の技術を学ぶことも、スマ・リサーチ社に入社して探偵として活躍することも、そして死神を追い続けることも含めて、玲奈の行動の多くに対して否定的・抑止的な言動を行っていました。
しかしついに今作の最終盤で、会社としても玲奈らをサポートすることを明言しました。
次作は、死神側vs玲奈側の総力戦になりそうなところが楽しみです。
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