【簡単あらすじ】総務課の播上君のお弁当(微ネタバレ)【森崎緩/宝島社文庫】
北海道札幌市の某企業に入社して一年目の播上。
実家が小料理屋で父親が料理人という影響もあり、料理が趣味で学生時代から昼食は自作弁当を楽しんでいる。
昼休み、いつものように社員食堂で弁当を広げていると、同期で秘書課に配属された清水真琴から「播上くんって、料理するんだ?」と尖った声をかけられる。
清水とはそれから色々あり、メシ友になったり、昼休みに自作の弁当を食べ比べしたり、気になった料理のレシピを教えあったり。
播上が所属する総務課の女性上司・藤田からは
「料理が趣味の男の人って希少種だって思わない?聞いてびっくりしちゃった」
「婚期逃す人の答えだわ…」
と言われてしまうも、そんなことを気にせず幡上は今日もお弁当を作るのだった。
ーーー
ーーー
物語の途中で突然、ライバル会社と案件をかけたお弁当バトルが始まったり、お弁当世界大会が開催されたり、弁当を食べた従業員が死んでしまったり、弁当のレシピが悪の組織から狙われたり…といったことが始まらない、ゆったりとしたほのぼの恋物語です。
殺伐とした雰囲気のホラー、
高度な謎解きが必要なミステリー、
自分の若い頃を思い出す甘酸っぱい青春、
自分の想像を超えた世界観のSF・ファンタジー。
上記のような自分が好きなジャンルだったとしても、連続で多作品を読んでしまうと、作品の評価に関わらず食傷気味になってしまいます。
各章に特製レシピもありますので、頭と心を休ませ・リフレッシュさせるのに最適な一作です。
シリーズ化している作品なので、他作品も楽しみです。
★他の小説レビュー★
記事を読んで頂いた方に、何かしらのプラスを届けたいと考えています。