CTO経験者3名が在籍するResilireの開発チーム ―深い知識と高いスキルを駆使してエンジニアが存分に力を発揮できる環境を実現
プロダクトの進化を担う、当社の開発チーム。約20名のメンバーで構成されているチームのプロダクトマネジメントを担うのが3名のPdMです。実は全員が前職までに執行役員以上を経験。高いスキルと豊富な経験を武器に、それぞれのキャラクターを活かしてプロダクト開発をマネジメントしています。ここでは、2名のPdM(岡本 健、佐々木 紀和)にインタビュー。仕事の中で大切にしていることや、これからチームに迎える人材に期待することなどを語ってもらいました。
双方、前職でCTOを務めエンジニアのマネジメントも担当した後、Resilireにジョイン
―最初に自己紹介をお願いします。
岡本 健(以下、motu):Resilireでは、シニアPdMを担当しています。
これまでのキャリアについて簡単にお話すると、金融系のSIerに10年在籍した後、全自動の資産運用サービスで知られるスタートアップのウェルスナビに7年勤務して執行役員やCTOを務めました。
2023年4月にResilireにジョインし、入社当初はバックエンドエンジニアも兼務していました。
佐々木 紀和(以下、zoo):僕もPdMを務めています。
新卒でDeNAに入社しバックエンドエンジニアとしてキャリアをスタートさせ、女性向けキュレーションメディアを展開しているMERYを経て、キャリアSNSのYOUTRUSTに入社し最終的にCTOを務めました。
2024年8月にResilireにジョインし、現在5カ月目になります。
―お二人には、「前職でCTOを経験している」という共通点があります。
それぞれ、どのような役割を担っていたのでしょうか。
motu:証券会社という企業の性質上、金融庁の検査・監査への対応や、取引システムやサービスに関わるプロダクトについて責任を持つことが一番重要な役割でした。
その一方で、日常業務としては人材マネジメントがメインだったと捉えています。CTOという肩書ではありましたが、セキュリティや情報システム、データ基盤チームなどのプロダクトエンジニア以外にも、カスタマーサポートチームについてもマネジメントし、業務委託を含め90名ほどのマネジメントをしていました。
zoo:YOUTRUSTに入社した時期は組織の拡大を図るタイミングだったため、それに対応するべくシステムや体制を整えることが求められていました。
優秀なエンジニアが集まっておりアプリケーションについては綺麗に整っていましたが、インフラやデータ基盤などについては少人数でも運用できるようにするほか、セキュリティの強化といった対応を行いました。
そのほか、業務委託を含め15名ほどのエンジニアのマネジメントも担っていました。技術観点ですべきことを決め、開発体制も事業の状況に合わせて変えていきましたね。
代表と事業内容に「ワクワクして」、一社員としての入社を決断
―それぞれ、非常に重要でやりがいのある役割を担っていたと感じます。
それでもCTOという肩書を捨て、当初は一社員としてResilireにジョインされました。その決断に至った理由は何だったのでしょうか。
zoo:Resilireに入った一番大きな理由はワクワクしたことです。その要素は3つあります。
1つ目は代表(CEO 津田裕大)が面白い。初めて会ったとき、「人類は火星に行けるようにならなきゃいけない」という話を彼がしていて、ぶっ飛んでる感じがすごくいいと思いました。
2つ目は、それでいて彼が組織したResilireには組織、仲間を大切に思っている人が集まっていてすごく話がしやすく、自分がそこで仕事をしているイメージが湧いたことです。
3つ目は事業の面白さ。サプライチェーンは非常に複雑な領域ですが、自分にとっては複雑な方が面白い。その複雑な領域で生じている課題を解決していくことにモチベーションを抱きました。
motu:自分の場合はzooさんが挙げた事業の面白さが一番刺さりましたね。
僕は金融系のSIer出身で、ずっと金融のリスクマネジメントに取り組んでいました。
変動するマーケットの中で銀行や証券会社はリスクをコントロールする必要があり、そのためのリスクマネジメントシステムをつくっていました。そうした考えがサプライチェーンについても求められる時代になってきたのかな、と感じて、前職で考えていたことがここでも適用できるのでは、と具体的にイメージが湧きました。自分が培ってきたスキルを新たな領域に役立てる、そのチャレンジは面白そうだ、という感触があって、zooさん同様、ワクワク感を覚えて入社を決めました。
開発メンバーを率いるのは3名のPdM。阿吽の呼吸で、プロダクトの進化とプロジェクトの推進を後押しする
―現在、Resilireは開発メンバーが20名ほどで、motuさん、zooさん含め3名がPdMを担っていますが、PdM全員が前職までに執行役員以上を経験しているという、なかなかない体制です。
PdMのお三方は、どのように役割分担しているのでしょうか。
motu:明確な役割の区切りはないですね。
ただ、PdMチームには僕とzooさん以外に金瑞香(以下、そひゃん)さんがいて、業務レベルではそひゃんさんと僕たちで役割が分かれている面があります。そひゃんさんはPjMでもあり、業務をスムーズに遂行する手法を考えたり、事業推進に向けてプロダクトをアジャストする役割を担っています。僕とzooさんは技術面で難しい課題を解くのが基本的な役割です。
僕は前職では元々バックエンドエンジニアでしたが、所属部署を越えて課題の解消に取り組んでいるうちに気がついたらほとんどのチームをリードする状態になっていて、CTOに就きました。Resilireでの動きも基本的に同じですね。事業を推進するために必要な課題を解いていたらシニアPdMという肩書になっていた感じです。
zoo:実は、motuさんと仕事の打合せをすることはあまりないんですよね。僕は、「motuさんが今これに取り組んでいるから他に必要となる要素はこれかな」というように推測しながら動いています。また、PdMという肩書ではあるものの、ものづくりという領域において具体的に何ができるか考えながら仕事に取り組んでいる感じだと思います。
motu:僕とzooさんは、相手が何をしているか、自分が何をするべきかについては、日常会話やSlackなどのやり取りでキャッチしていることが多いですね。それでもモレが出そうな時はそひゃんさんが拾い上げてくれます(笑)。
zoo:motuさんも僕も前職でそひゃんさんと一緒に働いた経験があって、それぞれがお互いの動き方をある程度把握しています。motuさんと僕は考え方に近しいところもあるので、「相手がこう考えているのだろう」ということをお互い理解しているとも感じます。ここまでは自分がやるべきだけど、この先はむしろそひゃんさんに任せた方がスムーズ、ということも見えています。
そひゃんさんは現在事業推進チームにも所属していて、会社全体のロードマップも考えています。したがって、それとプロダクトをどう繋ぎ込むかといったところは任せた方がいい。いつ何をリリースするか、いつエンジニアのリソースがあるかといったことは彼女がマネジメントしていて、開発したいものがあるがどのタイミングで着手すればいいか、などの判断を仰ぐ流れになっています。
そひゃんさんは専門職が働きやすい環境をつくることにもモチベーションを持っていて、エンジニアやデザイナー、そして我々PdMがそれぞれの業務に集中することを大切に考えています。そういった面を重視してプロジェクトマネジメントを行っている印象がありますね。
事業のこれからと、目の前の顧客ニーズ。バランスを図りながら、「今、取り組むこと」を積極的に決めに行く
―なるほど、PdM3名でいいバランスを取っているんですね。
ところで、Resilireの事業特性を踏まえて、お二人は普段どのようなことを大切にしているのでしょうか。
motu:当社はサプライチェーン領域におけるリスクマネジメントSaaSを提供している会社で、会社の成長にはプロダクトを成長させ続けることが不可欠です。
プロダクトをどんどん成長させていかなければならない中で、顧客の業務改善や効率向上ニーズについて待っていただく選択肢を取らざるを得ないときもあります。その間にもいろいろニーズが積み上がっていきますが、一方でプロダクト自体についてもやるべきこと・やりたいことが無限にあります。セールスもカスタマーサクセスも顧客に待っていただいている中で、どの順番でどの程度のものを提供していくのかについて優先順位を最適化することを意識していますし、待ってほしい、もう少し我慢してほしいということをセールスやカスタマーサクセスにしっかりと伝えるようにしているとは思います。これは、前職でエンタープライズ向けプロダクトの開発に携わる中で磨かれた立ち回り方かもしれませんね。
―プロダクトの進化と顧客ニーズへの対応がせめぎ合う中で、何を優先するべきかについて非常に慎重に考えているということですね。
motu:小さく出して小さく失敗する開発ができる体制の構築とか、セールスやカスタマーサクセス、顧客の期待値をコントロールすることは意識していますね。
zooさんはどうですか?
zoo:プロダクト開発の前提である、売上げや事業を伸ばすために何が必要とされているのかを把握することを重視しています。事業として1年後2年後にどうなりたいかという大きな視点を持ったうえで、目の前の顧客やセールス、カスタマーサクセスはどう感じているのかを理解することが重要だと思っています。
そのために、事業が今どういう状況なのかキャッチしてプロダクト開発とのバランスを図ることは絶えず意識していますし、ヒアリングの機会を積極的につくって各担当から話を聞くだけでなく、オフィスでふと聞こえる会話も気に留めるようにしています。ヒアリングで「何が欲しいか」と聞いて出てきた答えと、普段の会話で「こういうものがあったら」と言っているものが食い違うこともあるので、そこをうまくすくい取ることが大切だと思っています。
―社内のエンジニアからは、「PdMのおかげで、やるべき仕事に集中できている」「コミュニケーションコストがとにかく少ない」といった声が出ています。開発の生産性を高めるため、お二人がどんなことを意識しているか教えてください。
motu:PdMは可能な限りレイヤーとしては薄い方がいいと思ってはいますが、顧客のニーズを的確にエンジニアに伝えることは意識していますね。
当社のエンジニアは優秀なので、それが100%で伝われば正しいものをしっかりとアウトプットしてくれると実感しています。
zoo:僕もmotuさんもずっとエンジニアリングの領域をやってきているので全体像はわかっていて、つくろうと思えば多分全部つくれるんですよね。だからこそ、エンジニアが働きやすくすることを意識して、適切なところでそれぞれの業務の境界線を引きたいと思っています。そして、その境界線の先にいるエンジニアに対して情報を共有する際にはこれまでのエンジニアとしての経験をフル活用しています。
motu:事業推進において全ての人が同じ方向を向いていると考えがちなんですが実際はそうとも言えなくて、セールスは機能がリッチな方がいいと言うし、カスタマーサクセスは担当顧客のためにこの機能が必要だと、その顧客固有の要望を伝えてくることもあります。しかし闇雲に機能を充実させてしまうと開発に時間がかかるので、そのバランスをどのように図るかジャッジすることは絶対に必要になります。
開発生産性を向上させるために、こうしたことの折り合いがつくラインを決めるのはPdMとして重要な役割の一つだと捉えています。自分の判断でセールスやカスタマーサクセスの要望をバッサリ切ってしまうこともありますね。プロダクトの価値を最大化させ早く届けるためにそれぞれがスムーズに動けるよう、積極的に決めを入れにいくのもPdMの仕事だと思っています。
ものづくりしながらプロジェクトの未来を一緒に語れる。頭と心を動かしながら仕事に取り組む。そんなエンジニアを歓迎したい
―現場を理解していることでPdM側で判断できることが増え、エンジニアもお二人の判断力を信じて意思決定を託している。だからコミュニケーションコストを抑えられているんだな、と話を聞いていて感じました。
今後、プロダクト開発を進めていくためには、エンジニアがまだまだ足りないと思います。どんな人と仕事がしたいか、また期待することを聞かせてください。
zoo:僕は一緒にプロダクトの話をできると楽しいなと思っています。ものづくりが好きで、プロダクトのつくるところをゴリゴリ進めながら、こういう風にしていきたいねと、取り組んでいるプロジェクトのその先を一緒に議論できる人と仕事をしたいです。
今も、こうしたら楽しいね、こうなったら面白いねといった話をエンジニアとしながらプロダクトづくりを進めているときに充実感がありますね。
motu:実際のところ人は足りていないし、もっと開発のスピードを上げたい気持ちはありますが、言われたものをつくる人が欲しいのかというとそうではないんですよね。
「この人ならこう考える」と感じ取ったり、「他のエンジニアはこう言うかもしれないが自分はこちらの方がいいと思うから議論したい」といった風に、思いを馳せながら動いてくれる人がいいと思っています。
そういう人が来たら、僕とzooさんのタッグは解散してもいいかもしれません(笑)。
zoo:僕とmotuさんのやることを持っていってしまうような、そんな人に出会えたら僕達はPdM以外のことをやりましょう(笑)。
最後に
Resilireでは、プロダクト開発を推進してくれるプロダクトエンジニアやSRE、QA/QCを積極的に探しています。
難易度の高いプロダクトを優秀なメンバーと一緒に開発したいエンジニアの方がいましたら、ぜひお話しさせてください。
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