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【ざっくリサーチしき #13】 仮説の作り方のざっくりとした知識 6

作った仮説の「見直し」のざっくり知識

ビギナーの方々に、ざっくりとした知識をお届けするシリーズ の第13弾、かつ、仮説の作り方のざっくりとした知識の第6回という入れ子構造でお届けします。

「良い仮説とかは分かったけど、実務として、仮説って、どうやって作ったらいいの?」という声に応えていきます。

今回は、「創る 2. 自分および仲間に聞いてみる」です。


仮説作りのプロセス

  1. 集める

    1. ヒントになるリソースを探す

    2. リソースから必要な情報を集める

  2. 理解する

    1. 集めた情報を統合的に理解する

  3. 創る

    1. 理解した内容から仮説を複数個創る

    2. 自分および仲間に聞いてみる

    3. 仮説をブラッシュアップし、最終版とする


さて、前回までで、複数の仮説が創出できました。
まず、ここまで達成できたことは、本当に素晴らしいので、自分を褒めてあげてください。

頭を撫で終わったところで、さて、もうひと頑張りしましょう。

今、目の前には、「実態仮説」「ソリューション仮説」がいくつも並んでいます。

それらを、一度、俯瞰して眺めなおしてみましょう。

作ってすぐは満足感や達成感を感じているタイミングなので、少し時間を置いてから、やってみてください。

そうすると、「こっちの仮説の方が、より重要だな」とか「どうも、この仮説は浅いなぁ」とか、自分の作った仮説の中での重要度の違いや、仮説の創りこみの度合いの差異などが感じられてくると思います。

そこで感じたことを、各仮説の近くにコメントして残しておきましょう。


同時に、自分の作った仮説を、チームメンバーや同僚などに見てもらいましょう。

一番良いのは、「同じプロジェクトに関わっていないけど、当該マーケットやカテゴリーについて一定の知識と経験がある」メンバーです。

例えば、「チョコレートブランド"A"の仮説」を作ったのであれば、「チョコの別ブランド担当者」がおられると、すごくいいですね。
他にも、「菓子マーケット全体」だったり、「ビスケットやグミなど常温のお菓子」に一定の知識の知識や経験がある人など。

それらメンバーに、仮説とその根拠としたデータを簡潔に説明して、内容を見てもらいましょう。

このときのポイントは以下です。

  • フラットにアドバイス・インプットを受け止める

  • もらったアドバイス・インプットはメモしておく

  • 受け入れるポイントとそうでないポイントは後で決める

  • アドバイス・インプットで分からない点があれば素直に質問する

  • 仮説にネガティブなコメントがあっても、あまり気にしない

自分が大切に作った仮説なので、ポジティブなコメントがもらえると嬉しいですし、ネガティブなコメントがくると悲しくなるのが、人の情だと思います。その気持ち自体は、自然な反応なので、大事にしましょう。

その上で、「より良い仮説をつくる」ためには、自分でもやったように、「俯瞰して見て、より良くできる点を探す」のが、やはり必要という視点も持ち合わせたいです。

アドバイス・インプットをもらっているときは、後者の視点で、「仮説をより良くするための時間」と割り切って、素直に意見・感想を受け止められるといいですね。

特にネガティブなコメントが来ると、どうしても悲しくなりますし、自分の仮説を守ろうとしてしまいがちなのですが、一旦、グっとこらえましょう。
(悲しい気持ちは、そのあと、きちんと解消しましょうね。)

折角、アドバイス・インプットをもらうので、自分の時と同様、しっかりメモしておきましょう。


さて、自分やメンバーに仮説を見てもらうと、「浅い仮説」が散見されることが多いです。その場合、データ分析や練り直しなどをおこなって、強い仮説に変えてあげるか、筋が悪そうな場合は消してしまいましょう。

弱い仮説がいくつあっても、あまり意味がないので、思い切っても大丈夫です。

仮説は、このあと検証されるためにあるので、検証にかけるコストを弱い仮説ではなく、強い仮説に使う方が効果的・効率的だからですね。


自分の目・メンバーの目を通して、仮説を成長させるためのポイントを、しっかりと理解し、最終ステップの「最終化」に向かっていきましょう。


次回は、いよいよ仮説作りシリーズの最終回です。

次回もざっくり解説していきますが、より詳細を知りたい方や、実際にリサーチを検討されている方で相談されたい方を、ぜひ、お気軽にお声かけください。

https://www.tads-research-supports.com/

本記事も読んでいただき、ありがとうございました。


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